野営とは?野営キャンプの魅力から注意点まで解説!【法律には引っかからない?】
野営と聞いて何を思いますか?「危険」「汚い」「辛い」とネガティブなイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
しかし、野営というのは存分に自然を感じることができるアウトドアなのです。
今回は野営の魅力や注意点を解説します!野営に対して少しでも興味を持っていただければ幸いです。
野営って何?
野営とは、一般的にキャンプ場やその他整備されていない場所以外でキャンプを楽しむことをいいます。
元々は、軍が戦場で寝泊りする際、敵から見えにくい山などでキャンプをすることから野営の文化が始まったと言われています。
初めは「キャンプ場以外でキャンプしてもいいの?」「法律的に大丈夫?」などと疑問をもたれることかと思います。
もちろん法律は破ってはいけませんし、キャンプ場以外でキャンプをする際は、いつもより慎重に安全にキャンプを楽しまなければなりません。
加えて危険とも隣り合わせなので、ある程度キャンプに慣れてから野営を楽しむことをおすすめします。
野営は、グループキャンプというよりかは少人数でのキャンプやソロキャンプにおすすめします。
今回の記事では、普段とは一味も二味も違った野営の魅力、法律を含め野営をする際の注意点をご紹介していきます。
一般のキャンプとの違いは?
そもそも野営とキャンプの大きな違いは、キャンプをする際の安全がある程度管理されているか、そうでないのかという点です。
一般的に通常のキャンプ場であれば、管理人さんがいて、必要最低限の安全や責任はキャンプを楽しむ方とキャンプ場とで担保します。
しかし、野営では管理人さんがいるわけもなく、キャンプを楽しむ方自身が管理しなければなりません。
ある意味、キャンパー自身に選択の自由が任されているという点がキャンプと異なる点です。
そしてキャンプの装備についても、キャンプ場であれば万が一の時レンタルや購入ができますが、野営では万が一の時も誰も助けてはくれないので、キャンプ場でキャンプを楽しむ時以上の万全な事前装備準備が必要です。
ここまで聞くと、少し手が出しづらそうな野営ですが、ルールを守って野営を楽しむことで、キャンプ場とは一味も二味も違った貴重な体験ができます!
野営の魅力
サバイバルな硬派なキャンプが楽しめる
キャンプ場では、ある程度の安全性や快適性が担保されていますが、野営は自分自身の力と知恵を絞り、キャンプを安全に快適に楽しまなければなりません。
そのため、キャンプの知識、技術が上達することはもちろん、よりサバイバルな状況下に自分自身を置くことで、普段のキャンプとは違った硬派で無骨なキャンプが楽しめます。
野営好きのキャンパーさんの多くは、人とは違う体験をしたい、自分自身のサバイバル能力を試したいなんて考えから野営を始める方が多いそうです。
野営では、食器をブッシュクラフトで作成したり、食材を探し回ったりなんて海外のサバイバル映画のような体験ができるのも野営ならではの魅力です。
混雑することがない
野営地でのキャンプには、キャンプ場のように周りに家族連れキャンパーがいたり、少し迷惑なキャンパーさんがいることはありません。
周りのキャンパーさんを気にすることなく、自分の時間を自由に、存分に過ごすことができます。
自分だけの貴重なキャンプ時間を邪魔されないことも野営キャンプの大きなメリットです!
大自然を独り占め!
野営では、周りに他のキャンパーさんがいることはほとんどありませんので、ありのままの自然を心ゆくまで堪能することができます。
周りからの騒音は気にせず、鳥のさえずりや自然が作り出す音に心が癒されることでしょう。
せっかく自然の中でのキャンプを楽しむのであれば、静かで邪魔する物が何一つない空間を作り出したいですよね。
法律に触れる?
野営は禁止されている?
野営は基本的なルールを守っていれば法律に触れることはありません。
日本での土地という考え方は、「私有地」と「共有地」に大きく分類されます。
私有地は個人の持ち物であるため、消防法などを守っていればその土地の持ち主の了解のみで使用することができます。
共有地は、河川敷や公園など他の人と共有で使用することが定められた場所です。
共有地では、キャンプをしてもいいのか、ダメなのかのルールが明確に決められています。
どちらの場合にせよ、野営を計画している場所の管理者に事前に連絡を取って、許可をもらっておくのがいいでしょう♪
野営といえど、最低限の火の取り扱いやゴミの処理に気を付け、現状復帰をして帰りましょう!
野営はどこで行う事ができる?
日本で野営を楽しむ場合は、個人で持っている山や土地を借りるパターンと河川敷や公園などの共有地で行うパターンの大きく2通りに分かれるでしょう。
個人の土地を借りて野営を楽しむ場合は、土地の所有者に事前に連絡を取り、野営を決行します。
元々土地を所有しているキャンパーさんは別ですが、そうでない場合、土地の所有者と仲良くなっておく必要がありますね。
その分共有地で野営を楽しむよりもハードルが高いといえます。
共有地での野営は、河川敷、公園、浜辺、道の駅などの場所で楽しむことができます。
特に河川敷での野営は、河川法に基づき「河川は誰のものでもなく、みんなで使用できる」と定められているので、安心して野営を楽しむことができます。
公園や道の駅でも野営が完全に禁止されている訳ではありません。公園、道の駅のHPに野営の可否が記載されていたり、電話番号も記載されていますので、公園や道の駅での野営をお考えの際は、一度HPを訪問することをお勧めします。
野営地の選び方
野営地を紹介しているサイトなどは存在しないので、野営地を探す場合は、下記3通りをおすすめしています。
①自分の足で野営ができそうなスポットを探し、そこの土地が私有地なのか共有地なのかを確認する。その上で土地の所有者に一度連絡を取り、野営の実施可否を判断いただく。
→この方法が一般的な野営地探しの方法です。
②野営を好んで行うキャンパーさんのインスタグラムやTwitterから情報を得る。
→基本的に野営好きのキャンパーさんは自分のお気に入りの野営場所を他人に紹介したくはないものです。しかし、たまにですが、情報を公開していらっしゃる野営キャンパーさんもいるので、情報をこまめに収集して野営地を探しましょう。
③自分の知り合いの中に土地を持っている、山を持っている知り合いを探す。
→かなりレアケースですが、知り合いに土地を持っているという方がいるかもしれませんので、一度アウトドア好きの友人などに連絡を取ってみるのもいいかと思います。
いずれにせよ野営地を探すのは一筋縄では行きません。その苦労さえも楽しいと思えるのが野営の良さだと私は思います。
まとめ
今回紹介させていただきました「野営」。
最近では巷でも野営ブームが密かに巻き起こっており、今後も野営キャンパーが増えていくことかと思います。
野営は「上級キャンパーがやることでしょ。」「法律的に怖い。」などという声も聞かれますが、ルールを守って、正しく野営をすることができれば野営ほどキャンプを楽しむのに適したことはありません。
野営は、自分自身でサバイバルな環境に身を置くことで、普段とは違ったキャンプを楽しめる。周りに人がいないので自分だけのキャンプ時間を存分に満喫できるなど魅力だらけです。
野営地探しも自分の目と耳で情報を集めていくため、少し苦労しますが、自分だけのお気に入りの野営地を見つけた時の感動には敵いません。
今回の記事で少しでも野営に興味を持っていただけた方は、さっそく野営地探しの旅に出かけてみましょう!
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