【危険⁉】毒キノコ15選&見分け方紹介
夏から秋にかけてきのこシーズンを迎えます。
山や近くの公園など、少し湿気があれば色とりどりのキノコを目にすることも多いでしょう。
自然に自生しているキノコは、食べておいしいものも多いですが、食べると命の危険性があるものや、触るだけでも危ないとされる毒キノコもあります。
今回はそんな毒キノコの種類や見分け方をご紹介します。毒キノコについて知りたい方、または食べようとしている方も参考にしてみましょう。
毒キノコの危険性
種類によっても変わりますが、誤って食べてしまった際の一般的な症状は、発熱・悪寒・吐き気・下痢が多いです。
しかし、中には呼吸困難を催すものもあり、どのキノコでも決して口にすべきではありません。
その他、口にしなくても触っただけでかぶれたり、アナフィラキシーショックが起こるようなキノコも存在します。
キノコの毒性は様々で、特定疾患がある方にとっては死に直結する場合もあるので注意しましょう。
【超猛毒】毒キノコ15選&見分け方
日本での事例のおおい毒キノコを中心に、特徴も含めて15種類ほど紹介します!
ドクツルタケ
出典:Wikipedia
ハラタケ目テングタケ科テングタケ属
自生時期:夏から秋、広葉樹林・針葉樹林に自生。
症状:腹痛・嘔吐・下痢。場合によっては死に至ることもある。
似ているキノコ:シロオオハラタケ
日本での死亡事例が圧倒的に多いキノコです。
真っ白で、傘の下のささくれが特徴的で、1本でも十分に致死量に達するため、絶対には食べてはいけません。
オオワライタケ
出典:Wikipedia
ハラタケ目フウセンタケ科チャツムタケ属
自生場所:夏~秋にミズナラ・シイ・ブナなどの広葉樹、まれに針葉樹の枯れた幹
症状:めまい・寒気・悪寒・ふるえなど。多量接種の場合には。幻聴・幻覚もあり。
似ているキノコ:ナラタケ、ナメコ
一見するとなめこと同じような黄色っぽい色味が特徴のキノコ。
今のところ、死亡事例はありませんが、大変苦しむため気を付けましょう。
スギヒラタケ
出典:Wikipedia
キシメジ科スギヒラタケ属
自生場所:晩夏から秋にかけてスギ,マツなどの針葉樹の倒木や古株に群生
症状:足のふらつき・筋肉異常、最悪の場合死に至る(腎臓に疾患のある人は急性脳症の可能性も)
似ているキノコ:ひらたけ
真っ白で扇状に開いているのが特徴です。
昔は食用として用いられていたそうですが、毒があるので口にしないようにしましょう。
フクロツルタケ
出典:Wikipedia
ハラタケ目テングタケ科テングタケ属
自生時期:夏から秋にマツ科、ブナ科樹木の林内地上に自生
症状:手足のしびれ・嘔吐・下痢・黒色尿・呼吸困難。場合により心臓・腎臓・肝臓障害、心臓衰弱、言語障害、顔面麻痺などの症状も。死に至ることもある。
似ているキノコ:食用キノコで似ているものはなし
白に傘部が茶色っぽい斑点が特徴です。
見た目から食べても問題なさそうですが、危険なキノコのため気を付けましょう。
カラハツタケ
出典:Wikipedia
ベニタケ目 ベニタケ科 の カラハツタケ属
自生場所:夏~秋にシラカンバなどの広葉樹の付近に自生。
症状:下痢・腹痛・嘔吐
似ているキノコ:なし
オレンジ色を帯びた黄褐色~淡い褐色が特徴のキノコ。
身や汁に辛味があるのが特徴のため、口に入れて辛味を感じたら飲み込まずよくうがいをしましょう。
タマゴテングタケモドキ
出典:Wikipedia
テングタケ属テングタケ亜属
自生場所:夏~秋にかけて、広葉樹林あるいは広葉樹と針葉樹との境目の地上に自生。
症状:下痢・腹痛・嘔吐
似ているキノコ:カバイロツルタケ,タマゴタケ
淡い灰褐色または暗灰色で、古いものは灰白色となることも特徴的なキノコ。
中毒症状の事例はありながら、毒性の究明がされていないキノコです。
念の為にも口にしないようにしましょう。
カキシメジ
出典:Wikipedia
ハラタケ目キシメジ科キシメジ属
自生場所:秋にブナ,コナラ,クヌギなどの広葉樹林やマツなどの針葉樹林の地上に自生。
症状:頭痛を伴う嘔吐・下痢・腹痛
似ているキノコ:ニセアブラシメジ(クリフウセンタケ),チャナメツムタケ,シイタケ
栗のような色味とつやが特徴のキノコ。
日本で起きる中毒症状の中で3本の指に入るほどメジャーなキノコですので十分気を付けましょう。
ドクヤマドリ
出典:Wikipedia
イグチ目イグチ科Sutorius属
自生場所:夏から秋にエゾマツ・シラビソ・ウラジロモミなど1500m以上の亜高山帯針葉樹林の地上に自生。
症状:嘔吐・下痢・腹痛
似ているキノコ:ヤマドリタケモドキ
標高の高い針葉樹に自生し、黄褐色で肉厚なキノコ。
非常に肉厚のためおいしそうな見た目ですが、消化器系に激しい中毒症状があるので気を付けましょう。
テングタケ
出典:Wikipedia
ハラタケ目テングタケ科テングタケ属
自生場所:初夏~秋に広葉樹林の地上に自生。
症状:嘔吐・下痢・腹痛、さらに縮瞳・発汗・めまい・痙攣・呼吸困難を発症することもある
似ているキノコ:食用キノコで似ているものはなし
傘は灰褐色~オリーブ褐色で、タケノコのような形が特徴のキノコ。
近年ではありませんが、昔は死亡事例もあったキノコのため気を付けましょう。
クサウラベニタケ
出典:Wikipedia
ハラタケ目イッポンシメジ科イッポンシメジ属イッポンシメジ亜属
自生場所:夏~秋に広葉樹の地上に自生。
症状:嘔吐・下痢・腹痛、発汗
似ているキノコ:ウラベニホテイシメジ,ホンシメジ,ハタケシメジ
灰色~黄土色かかった白色が特徴のキノコ。
独特の粘性と来なく笹、ガス臭さなどの臭気も特徴の一つです。
ニガクリタケ
出典:Wikipedia
ハラタケ目モエギタケ科モエギタケ亜科クリタケ属
自生場所:針葉樹,広葉樹の木材や切り株などにに自生。
症状:嘔吐・下痢・腹痛・発汗・脱水・けいれん・ショック・悪寒
似ているキノコ:クリタケ、エノキタケ、ナメコ
鮮黄色から淡褐色の傘に、独特の苦みがあることが特徴のキノコです。
死亡例もあるので十分気を付けましょう。
コレラタケ
フウセンタケ科ケコガサタケ属
自生場所:秋のやや遅い時期に、スギなどの朽木や古いおがくず、ゴミ捨て場に単生または群生。
症状:嘔吐・下痢・腹痛・腎不全など
似ているキノコ:センボンイチメガサ,クリタケ,ナラタケ,エノキタケ,ナメコ
山だけでなくゴミ捨て場でも自生するなめこっぽいキノコです。
1段階目、そして2段階目と症状が現れることがあり、致死性も高いので気を付けましょう。
ニセクロハツ
出典:石川県
ベニタケ目ベニタケ科ベニタケ属クロハツ節ベニタケ目ベニタケ科ベニタケ属クロハツ節
症状:30分~数時間程度で嘔吐・下痢などの胃腸・消化器系の中毒症状。
その後18~24時間ほどで横紋筋溶解が原因となる全身筋肉痛や呼吸困難。最終的に心臓衰弱を経て死に至ることもある。
似ているキノコ:クロハツ,クロハツモドキ
夏から秋にツブラジイ(ブナ科シイ属)などの常緑広葉樹林に自生するキノコ。
身は硬めで、こちらも致死率が非常に高いキノコです。
シャグマアミガサタケ
出典:Wikipedia
子嚢菌門フクロシトネタケ科シャグマアミガサタケ属
症状:最初は吐き気・嘔吐・激しい下痢と腹痛が現れ、その後に痙攣などを起こす。場合により、肝障害・発熱・めまい・血圧降下や意識障害、消化器系の出血を経て、2~4日で死に至ることもある。
似ているキノコ:食用キノコで似ているものはなし
春に針葉樹下の地上に発生するキノコ。
人の脳みそのような凸凹があり、死亡率はさほど高くはないものの、注意してほしいキノコです
ツキヨタケ
出典:Wikipedia
ハラタケ目ホウライタケ科のツキヨタケ属
自生場所:夏~秋(特に秋)にブナ、イタヤカエデなどの樹に重なり合って自生。
症状:嘔吐・下痢・腹痛、けいれんを発症することもある
似ているキノコ:ヒラタケ、ムキタケ、シイタケ
はじめは黄褐色、成熟に伴い紫褐色~晴紫褐色になり、シイタケと間違いやすい方が多いのが特徴です。
このキノコも日本では中毒事例がメジャーなキノコです。
まとめ
今回は日本に多い毒キノコを紹介しましたが、世界にはまだまだたくさんの毒キノコが存在します。
自然の中にはおいしいキノコももちろんありますが、毒キノコも多いため注意しましょう。
また、万が一キノコを口にした後に体調に変化があった場合にはすぐに病院に行くことをお勧めします。
キノコだけではなく、自然の食べ物には十分気を付けましょう。