クライミングロープを徹底解説!おすすめ商品や選び方・結び方も
マウンテンクライミングやロッククライミングなどに使うクライミングロープ。頑丈な作りで登山では命綱としても使用するとても重要なアイテムです。
ここではそんなクライミングロープの種類や選び方、おすすめの商品を紹介しています。
クライミングロープとは
クライミングロープはその名の通り、登山やフリークライミングなどで登る際に命綱として使うアイテムです。おしゃれなモデルもあり、スマホのストラップにもなっているものも。
とても頑丈な造りで、およそ500kg以上の耐荷重性を持ち、装着することで登山時の落下から身を守ります。
登山だけでなくジムなど室内のクライミングなど、種類もさまざま。それぞれメリットデメリットがあるのでシチュエーションに合ったクライミングロープを使用しましょう。
クライミングロープの選び方
通常30∼80mほどの長さのあるクライミングロープ。
種類もたくさんあります。場所や登り方に適したロープを選びましょう。
クライミングロープの種類
クライミングに使うロープは伸縮性のある【ダイナミックロープ】があり、基本的にシングル・ハーフ(ダブル)・ツインの3種類のロープがあります。ロープの特徴を理化してシチュエーションに合ったものを使いましょう。
・シングルロープ…太くて頑丈、耐摩耗性がありジムや岩場で使用可能ですが、ジムクライミングなど室内のクライミングに向いたロープが多くあります。
・ハーフロープ(ダブルロープ)…2本のロープを1つとして使うことからダブルロープとも呼びます。2本で使用するので、片方が切れても安心。自然の山で行うアルパインクライミングやアイスクライミングに適したロープが多く見られます。
・ツインロープ…2本のロープをまとめた構造で軽量なモデルが多いロープ。アイスクライミングなどに適しています。
クライミングロープの径(太さ)
ロープの径(太さ)は太いほど頑丈ですが、細い方が使いやすい傾向があります。どれほどの太さのロープを選ぶのかも大事な要素になるので、それぞれのロープのおおよその太さを覚えておきましょう。
・シングルロープ…8.9mm∼11mm
・ハーフ(ダブル)ロープ…8∼8.5mm
・ツインロープ…7.4∼8mm
初心者は落下の危険を防ぐため、頑丈な太いロープの使用がおすすめ。
中級、上級者は扱いやすい9mmほどのロープを使用している人が多く見られます。細い分耐久性は落ちますが、その分軽量コンパクトなデザインが多く、握りやすいメリットもあります。
耐久性などの強度は【UIAA耐墜落回数(落下テストパス回数)】や【衝撃荷重】など表示があります。さらに、落下の際、ロープが張った時に体の衝撃を分散させるための伸縮率もあるので、購入の際はこれら数値を必ず確認しましょう。
初心者におすすめのクライミングロープ5選
扱いやすさに定評のあるクライミングロープをチョイスしました。これからクライミングを始めようという方はぜひ見てみてください。
①ELEVEN ロープ 10mm
ロープタイプ:マルチ
径:10mm
長さ:50m
強度:21KN
約2100kgもの耐荷重を誇るELEVENのロープ。クライミングロープはもちろん、付属のカラビナもとても頑丈な作りになっています。
使用できるシチュエーションが豊富な点もメリット。自動車や船の牽引から、ペットのリードにキャンプの張りなどさまざまな使い方ができます。もしもの時の防災アイテムとしても役立つロープです。
②GM CLIMBING 30kN 11.5mm ダブルブライド リギングロープ
ロープタイプ:ダブルブレード
径:11.5mm
長さ:9/16/30/50m
強度:30KN
Amazonチョイスにも選ばれている人気クライミングロープです。ポリエステルとナイロン素材の特殊な二重構造の【ダブルブライド構造】で他にはない耐摩耗性と剛性を備わった一品。
約3000kgの耐荷重性と柔軟性のある素材で、確実かつ安全に落下を防ぎます。9/16/30/50mのサイズが選べるので、用途に合ったサイズを選びましょう。
③GM CLIMBING 8mm ダブルブレード
ロープタイプ:ダブルブレード
径:8mm
長さ:グリーン — 76cm / オレンジ — 114cm
強度:エンドツーエンドMBS 17kN/ 3820lb / 1730kg、バスケットMBS 29kN / 6500lb / 2950kg
水に強いポリエステル繊維を使用した8mmのハーフロープです。グリーン、オレンジで長さが違うので購入の際はサイズ確認を忘れずに。耐摩耗性に優れたダブルブレード構造を採用しているため長寿命かつ高耐久、過酷な環境での使用可能。
耐荷重性も高く負荷がかかることでさらに締まり、より頑丈になる構造に。およそ2500kgもの重さに耐えるロープです。
④エーデルリッド (Edelrid) パイトン 50m 10mm
ロープタイプ:シングル
径:10mm
長さ:50m
強度:8.9KN、落下テストパス回数 : 8
レッド・ブルーの2色が選べるシングルロープ。熱加工後に一度繊維をゆるめ、外皮とロープの芯を調和させるサーモシールド処理を施しました。これにより、高い剛性と柔軟性を生み出すことに成功。
ロープの太さはおよそ10mmあり落下テスト8回、衝撃強度8.9もの耐荷重性を誇る信頼性の高いシングルロープとなっております。
⑤エーデルワイス オーフレックス 直径10.2mm×40m ブルー EW0171
ロープタイプ:シングル
径:10.2mm
長さ:40m
強度:8.2KN、落下テストパス回数 : 8
耐久性の高いらせん構造のシングルロープ。摩擦が少なく柔軟性が備わった、使い勝手の良さが人気の一品です。HDカバーテクノロジーという、摩擦によって引き起こされる毛羽立ちを抑え、常に最高のグリップ感をキープします。
ロープ径10.2に強度8.2KN、落下テストパス8回と安全性もバッチリ。扱いやすさに定評のあるロープです。
人気のクライミングロープ5選
①テンドン クライミングロープ アンビション ダブル 8.mm 50m
ロープタイプ:ダブル
径:8.5mm
長さ:50m
強度:5KN、落下テストパス回数:10∼11回
UIAA、PSC、EN規格をクリアしている高い安全性のあるテンドンのクライミングロープ。水を弾くテフロン加工を施しているので雨などで濡れても安心です。強度は約500kgまでOK。落下テストパスも10回以上の実績を持っています。
マウンテンクライミングにロッククライミングと対応できるシチュエーションの多い頼れるロープです。
②ベアール・10mm×60m タイガー ユニコア ドライカバー
ロープタイプ:シングル
径:10mm
長さ:60m
強度:7.5~7.6kN(1本、落下係数1.77、80kg)
耐墜落回数 7~8(1本、落下係数1.77、80kg)
衝撃荷重7.5KN以上、落下テストパス7回以上の高荷重クライミングロープ。48ものボビン数により高い耐摩耗性、耐久性を可能にしました。ロープ自体の伸び率も高く、落下時の衝撃を効率的に分散します。
撥水性も兼ね揃えており雨天での使用も可。芯と外被が接着したユニコア製法でクライミングだけでなくさまざまなアウトドアに対応します。
③エーデルリッド イーグルライト プロドライ 9.5mm×60m
ロープタイプ:シングル
径:9.5mm
長さ:60m
強度: 9.3 KN、耐墜落回数: 10回
驚きの衝撃荷重9.3KNの高耐久シングルロープ。ロープの伸び率も高く安全性はトップクラスです。すぐ乾くプロドライ仕様で寒さの厳しい過酷な環境でも凍結しません。
撚糸(ねんし)という特殊なよりをかけた糸を素材に使うことで、他のロープには出せない握りやすさと軽さを可能にしました。
④EDELRID(エーデルリッド) クライミング プロライン ロープ 径7.9mm 50m
ロープタイプ:ダブル
径:7.9mm
長さ:50m
強度:衝撃強度(KN):ツイン6.7/ダブル10.3、落下テストパス回数:ツイン9/ダブル30
44gと軽量ながら、衝撃強度6.7KN以上の剛性を誇る軽量ダブルロープです。外被率は33%あり、クライミング中の摩擦によるロープの劣化から守ります。落下テストパス回数も9回以上をクリア。身
長率も高く、もしもの落下でも衝撃を上手に分散してくれるでしょう。軽量なため扱いやすく、さまざまなシーンで活躍できる高品質高機能ロープとなっております。
⑤PETZL(ペツル) マンボ 10.1mm/ グリーン/50m
ロープタイプ:シングル
径:10.1mm
長さ:50m
強度:8.5kN、耐墜落回数:7
多くのクライミング用品をリリースしているペツルのクライミングロープ。
約10mmもの太さがあるため非常に握りやすく、ビレイデバイスとの相性も抜群。頑丈なナイロン素材に外被率37%で摩耗に強く、高い耐久性も持っています。衝撃荷重も8.5KNと優秀。ロープの伸縮率も高く耐墜落回数も7と安全性の高さも人気のアイテムです。
まとめ
クライミングロープについて種類やおすすめの商品を紹介しましたが、気になる商品はあったでしょうか。クライミングロープは切り売りで販売していることもあるので、決まった長さのロープが欲しい場合は切り売りOKの購入方法を選びましょう。
どのロープがいいのか分からない場合はクライミング用品専門メーカーのマムートの公式HPでの購入もおすすめです。