炭の違いって知ってる?選び方やおすすめ16選!量の目安も【バーベキュー(BBQ)初心者必見】
バーベキュー(BBQ)の本場アメリカでは、頻繁に行われるホームパーティーの一つです。
ステーキやスペアリブなど、豪華な肉料理を自宅の庭でじっくり時間をかけて調理。
ホスト役のお父さんが腕によりをかけた美味しい料理を食べながら、家族や仕事仲間などと楽しい時間を過ごす。
一方日本のバーベキュー(BBQ)は、主に河原やキャンプ場などで、肉料理に限らず魚介類や野菜など、様々な食材を使います。
どちらも美味しそうな料理と楽しい光景が思い浮かんできてしまいますよね。料理のスタイルは違えど、共通するのは「炭」の存在。
この炭の選び方と扱い方が、実はバーベキュー(BBQ)を左右する大きなポイントなんです。
実はバーベキュー(BBQ)に使う炭には大きく分けて5種類あり、それぞれ特徴があります。
この記事では、それぞれの炭の特徴から、人数に合わせた最適な量の決め方、おすすめの炭などをご紹介します。
炭火のバーベキュー(BBQ)の魅力とは?
炭火の料理が美味しい理由はズバリ遠赤外線の影響です。簡単に言うと、熱に対して風の影響を受けず、表面を高い温度で素早く焼き上げるので、外はカリッと中はジューシーな仕上がりが実現できるのです。しかも風で炎が流れても、熱はきっちりお肉を焼き続けてくれるので、まさに外での調理には打って付けの存在です。
ガスや電気で簡単にバーベキュー(BBQ)ができるグリルもありますが、もし臭いなどを気にする必要がない、キャンプ場やバーベキュー場でバーベキュー(BBQ)をするのであれば、熱源は炭火をおすすめします
バーベキュー(BBQ)用炭の5つの種類と特徴
黒炭(切り炭)とは?
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黒炭と白炭の違いは主に製造工程の最後の段階、火の消し方にあります。
400℃〜700℃で炭化が終わり、そこで窯の入り口や煙道を全て塞いで鎮火させます。
その後窯が冷えてから取り出した物が黒炭です。
材料はクヌギ、コナラやカシなどのナラ類が多く「ナラ炭」の商品名で販売されているものもあります。火付きもよく安定した火力が望めるので割と扱い安い炭と言えます。
備長炭(白炭)とは?
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一方白炭は窯の中でほぼ焼き上がった炭をもう一度1300℃ほどの高温で焼き、真っ赤になった状態の炭を窯から取り出し、消し粉と呼ばれる灰、土、水を混ぜたものをかけて素早く冷やしたものが白炭です。この作業で表面に白い灰が付くので白炭と呼ばれる由来でもあります。火付きはあまりよくはなく、酸素を常に供給してやらないと消えてしまいますが、強い火力で長時間使え、煙も匂いも少ないのでバーベキュー(BBQ)と言うよりは飲食店などのお店で使う炭として有名です。
オガ炭とは?
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製材時に発生する「オガクズ」を圧縮加熱成形して造る「オガライト」を原料とした木炭。
原料のイメージから簡単に取り扱えてしまいそうですが、実は製法や特長は白炭と似ていて
火付きもよくなく意外と手間がかかります。ですが高温で長持ちして白炭に比べ安価。大きさも均一なのでバーベキュー(BBQ)や飲食店などで重宝される炭です。
着火加工成形炭(着火炭)とは?
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圧縮形成した炭のことで、着火剤も一緒に練り込まれているものもあります。
ヤシガラを利用した成形炭のエコエコロゴスシリーズなどが人気で、簡単に火がついて5分もあれば安定した火力に達します。
形や大きさも様々で、蜂の巣型、ちくわ型、モナカ型などがよく目にします。
マングローブ炭とは?
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ホームセンターなどで手軽に手に入り、値段も安く火付きもよい。
バーベキュー(BBQ)には持って来いなマングローブ炭ですが、そもそもマングローブとは、海水と淡水が混ざり合う場所、【汽水域】と言うエリアに生える植物の総称です。
よって材質や特徴は一口にマングローブ炭と言っても様々。言わば炭の詰め合わせのようなものです。匂いや煙が比較的多く、燃焼時間も短いのが特長ですが、着火が簡単でどこでも手に入るので、使い方や使用目的によってはとても便利な炭です。
バーベキュー(BBQ)用炭の選び方
バーベキュー(BBQ)用炭は火のつきやすさで選ぶ
比較的火付きがよく、火力が安定していて匂いも少ないといった点では黒炭がおすすめです。代表的なものに岩手切炭がありますが、岩手は国内でも有数の木炭の生産地で、国産のナラを使用した良質な黒炭は火付きのよさや長い燃焼時間などからも人気の高い炭の一つです。
また、キャンプの時の朝食や夜中に小腹が空いたからハムでも炙って食べようか。
なんて時には、早く着火して燃焼時間も短い着火炭やマングローブ炭が便利ですね。
バーベキュー(BBQ)用炭は燃焼時間で選ぶ
燃焼時間の目安は、以下の通りです。
①備長炭(白炭)6〜7時間
②オガ炭 4〜5時間
③黒炭(切り炭)2〜3時間
※あくまでも目安ですが、大人一人分の適量1Kgを使った場合などとお考えください。
バーベキュー(BBQ)用炭の量の目安
食材の量や人数、コンロの数によっても変わってきますが
概ね、大人1人分約1Kg=2時間×人数 を、目安に考えるといいでしょう。
炭によって燃焼時間も変わってくるので長持ちする炭を使うのであれば少なめに。
お昼から始めて暗くなるまで楽しみたいなら予定より2割〜3割ほど多めに用意するなど。
ソロキャンプなどではちょっとこだわった備長炭を長い時間かけて燃やしながら一人バーベキュー(BBQ)なんていいかもしれません。
ただ、炭が余らないようにと終盤に残り全部をコンロに入れてしまうと、思った以上に炭が燃え尽きるのに時間がかかってしまうので要注意です。火消しつぼなどを使って消火することも忘れずに。
初心者でも簡単に火をつけられる炭のベストなおすすめの組み方
炭の組み方は何パターンかありますが、基本は筒状に炭を並べて中の着火剤を囲むように組んで行くのがベストです。
以下の手順で炭を組んでみましょう!
1.多少不安定でも炭を煙突を造るように高く積み重ねます。
2.真ん中に着火剤、または新聞紙などを硬くねじって煙突の中に火をつけて置きます。
3.煙突に蓋をするように炭を重ねます。
4.あとは炭に火が燃え移り、内部の温度がある程度上がってくるまで待ちます。
5.火が完全に燃え移ったことが確認出来たら、うちわで酸素を送りこみます。
6.ここで炎が上がるまで絶対に炭バサミなどで炭をいじらない!
7.炭の燃焼が確認されたら少しづつ崩し、時折うちわで仰ぎながら炭を足していきましょう。
黒炭(切り炭)のおすすめ4選
岩手木炭 6kg詰 黒炭 切炭
【国産木炭】 岩手なら炭 堅一級 木炭5kg
阿波木炭 優良切炭 6KG 国産
しらおい木炭15Kg(ナラ・バラ)
備長炭(白炭)のおすすめ3選
神鍋白炭 2.5kg 兵庫県産【着火改良品】
土佐備長炭 小丸2kg 強力火力!信頼の国産品
【極紀州製法】 伝説の備長炭 白炭 (15kg)丸
オガ炭のおすすめ3選
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) オガ 備長炭
炭魂 大黒オガ備長炭 一級品 長時間燃焼 10kg
オガ炭 道助(興地)備長炭 20k
マングローブ炭のおすすめ3選
山善(YAMAZEN) キャンパーズコレクション 厳選木炭(2.5kg×8箱セット)
KS木炭6kg☆マングローブ材バラミックス(ミャンマー産)
木炭 6kg 5~6人用 バーベキュー用 室外・屋外専用
着火加工成形炭(着火炭)のおすすめ3選
ロゴス(LOGOS)固形燃料 エコココロゴス・ダッチチャコール30 83100105
BUNDOK(バンドック) 着火剤 らくらく 炭 2kg BD-328 バーベキュー
ロゴス(LOGOS)固形燃料 エコココロゴス ミニラウンドストーブ
バーベキュー(BBQ)用炭と一緒に買いたいキャンプ道具6選
慣れた人でも炭の扱いは気を抜けません。みんなに手伝ってもらうにもなかなか分担作業もうまくいかないのが辛いところ…。
でも、便利なアイデアキャンプ道具を使って、安全・安心・簡単にバーベキュー(BBQ)を楽しみましょう!
ウェーバー(Weber)火起こし器ラピッドファイヤーチムニースターター(大)
火起こし器に関しては、以下の記事で詳しく説明していておすすめです。
ユニフレーム UNIFLAME チャコスタ
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) バーベキュー用 ハンディ火起こし器 炭焼き名人
もし卓上のカセットコンロやバーナーなどがあれば、簡単に炭を起こせます。キャンプで少量の炭が欲しい時などに便利です。
UZIPAL 【火吹き棒+火打石+ホイッスル】ファイヤースターター サバイバルツール
どうせなら火をつけるところから楽しみませんか?ちょっとしたサバイバル体験が出来ます。
ロゴス(LOGOS)岩塩プレート
お肉を載せて焼くだけ! いいお肉を用意したなら岩塩だけで是非肉本来の味を堪能してみてはいかがですか?
スノーピーク(snow peak) ファイヤーサイドグローブ ブラウン UG-023BR
ちょっとワイルドに炭を扱ってみましょう。安全で素早い作業は一目置かれます。
【まとめ】炭の違いって知ってる?選び方やおすすめ16選!量の目安も【バーベキュー(BBQ)初心者必見】
アウトドアでの火の扱いは難しく危険を伴います。でも一番の醍醐味でもありますよね。
充分安全に配慮し、ルールを守って行えばきっとバーベキュー(BBQ)は仲間や家族との絆をより一層深いものとする楽しいアクティビティとなるでしょう。
それともう一つ、楽しんだ後はゴミの後始末は忘れずに!
マナーを守って楽しいバーベキュー(BBQ)を楽しんでくださいね。