【徹底解説】バタフライノットの結び方!おしゃれに大活躍間違いなし
今回はキャンプで役立つロープワーク「バタフライノット」について解説しています。
キャンパーの世界ではメジャーな「もやい結び」や「自在結び」と同じく、知っておくと便利でちょっとかっこいいと思われる結び方です。
この記事を読んで少し練習するだけで、誰でも簡単にできるロープワークなのでぜひ挑戦してみてください。
バタフライノットとは
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バタフライノットとはロープの中間に複数の輪っかを作る結び方のひとつで、結び目が蝶に似ていることからこの名称がついたと言われます。
ほかにバタフライループやラインマンズループなどとも呼ばれます。多人数のパーティーで登山するときに先頭と最後尾の間の登山者をつなぐのに使われたことから「中間者結び」の別名を持っているロープワークです。
バタフライノットの魅力
まずはバタフライノットの魅力を簡単に紹介しますね。ポイントは2つあってキャンプでの小物の整理が楽になることと、サイトに雰囲気が出ることです。
小物の整理ができる
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テント内の端から端へロープをかけて、途中にバタフライノットで輪っかを作ってやれば小物を吊るせるスペースが誕生します。
小物を吊るすために市販のハンキングチェーンを用意するのもいいですが、バタフライノットが使えればわざわざ購入する必要もありません。なによりロープ1本だけで作ってしまうのがかっこよく、よりキャンプらしい感じがします。
ハンギングチェーンについては、こちらの記事もぜひご覧ください!
よりおしゃれに大変身
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物をごちゃごちゃ置いておくよりロープを使って吊るした方が、ベテランキャンパーの雰囲気も出てよりおしゃれに見えませんか?
カラフルなロープを使えば華やかさもアップするし、落ち着いた色を使えばブッシュクラフト感も出せます。便利さ向上と共に自分のサイトを演出できるのがバタフライノットなんです。
バタフライノットの結び方
いよいよバタフライノットの結び方について解説していきます。バタフライノットの結び方は複数ありますが、どれも基本的な構造は同じです。いくつかの手法の中でいちばん簡単だと思われる手順を紹介しています。
手順①:ロープを手のひらに2回巻く
ロープの上、つまり写真の上側はポールなどに固定されていると仮定します。まずは手のひらにロープをのせて・・・
ロープを手のひらに2回巻きます。手のひらにロープが3本のる格好です。
手順②:真ん中のロープをくぐらせる
写真のようにロープが3本のった状態になったら手首を少し傾けます。
そうすると真ん中のロープが一番左側まで出てきますので、親指を使って引っぱってやります。
ちょっとわかりにくいですが、この行程で真ん中のロープをいちばん左側にあったロープにくぐらしたことになります。
手順③:真ん中のロープを2本のロープにくぐらせる
次に親指に引っかけたロープを人差し指と中指で挟みます。片手でも可能ですが写真のように、もう片方の手を使って渡してもやってもよいです。
最後に人差し指と中指でつかんだロープを、残っている2本のロープの内側にくぐらせます。
くぐらしたロープを引っぱっていきます。ここまできたら、もう少しで完成です。
写真でいうと左手で持っている部分が輪っかになります。わかりやすくなるよう右手でつかんだロープを引っぱっていますが、ロープをくぐらせてあとなら手をはなして構いません。
手順④:形を整えて完成
輪っか保持しつつ、ロープの元側(長く残っている方)を引っぱっていきます。
結び目を整えたら完成です!この手順を繰り返すだけでいくつもの輪っかを作れます。
完成した結び目のアップです。形が違う場合はロープがねじれて整っていないだけか、手順自体が間違っているかのどちらかでしょう。
解きたいときは結び目の反対側、輪っかの根元にあたる2本を同時に引き抜くだけです。しっかり締まっていても比較的簡単にほどけます。
最初に手のひらではなく、手の甲側からスタートして3回手のひらに巻いても・・・
結び目の表裏が変わるだけでバタフライノットは完成します。手の甲スタートの場合ロープがねじれやすく、個人的にちょっとやりにくい印象を受けました。
バタフライノットとよろい結びの違い
写真の左側がよろい結び、右側がバタフライノットとなります。よろい結びとはバタフライノットと同じように、ロープの中間に輪っかを作るロープワークです。
手順も難しくなく手軽に使えるロープワークですが、輪っかの両端に強いテンションがかかると解けてしまいます。
バタフライノットはよろい結びと比較して、全体的に強度が高く輪っかの両端にテンションがかかっても解けにくい点が大きな違いです。
汎用性や安全性まで考慮するとキャンプで使うのはバタフライノットがおすすめとなります。
キャンプでのロープワークの重要性
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ロープワークを覚える利点は、ロープ1本で状況に合わせたサイトを作れるということです。
木々の間にロープを張って物を乾かしたり、限られたスペースで張り綱を設置したりとロープワークを駆使すればどんな場所でも応用が利き利便性が上がります。
不自由を楽しむことができキャンプがもっと好きになった、そんな風に思えるきっかけのひとつがキャンプでのロープワークです。
おすすめのロープ3選
ここではバタフライノットをするのにおすすめのロープをご紹介します。実際はなんでもよいのですが、カラフルで耐久性のあるパラコードをチョイスしていますので参考にしてみてください。
Atwood(アトウッド)パラコード
サイズ:直径(約)4mm/長さ(約)30m
素材:ナイロン
カラー:205色
最初におすすめするのはAtwoodの7芯パラコードです。一般的なパラコードと言えばこれが出てきます。550lbとは550ポンド、つまり耐荷重約250kgという意味です。
パラコードはもともとパラシュートに使用されていたロープで素材はナイロン製、耐久性もありアウトドアでもしっかり活躍してくれます。高品質なAtwoodのパラコードはカラー選択の幅も広く特におすすめです。
ROTHCO(ロスコ)ナイロンパラコード
サイズ:直径(約)4mm/長さ(約)30m
素材:ナイロン
カラー:リフレクティブブラック
次におすすめするのはROTHCOの7芯パラコード、カラーがリフレクティブブラックのものです。このパラコードにはリフレクティブ素材(反射素材)が編み込んであるので、光を反射することで視認性が向上します。
キャンプにおいてはテントの外で使用するのにおすすめです。安全性が上がるためファミリーキャンパーにもおすすめとなります。
Youriad パラコード
サイズ:直径(約)4mm/長さ(約)30m
素材:ポリプロピレン(表地)/ポリエステル(内芯)
カラー:80色以上(内芯の数により選択できるカラーが違う)
最後に紹介するのはYouriadのパラコードとなります。芯の数が5、7、9と用途によって選べるのがポイントです。ちなみに芯の数が増えるほど直径が太く丈夫になっていきます。
素材は表地がポリプロピレンで耐水性に優れ軽量、内芯はポリエステルで紫外線に強いのが特徴です。比較的安価なためコスパ重視の方におすすめします。
まとめ
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バタフライノットを覚えておくと、キャンプだけでなく家の中でも役に立ちます。これはバタフライノットに限らず、すべてのロープワークに言えることです。
覚えるのに大変なイメージがありますが、何回か繰り返すことですぐに身に着けれます。キャンプの合間にバタフライノットを練習して、おしゃれでかっこいいサイト作りに挑戦してみましょう。
ロープのまとめ方についてはこちらの記事をチェックしてみてください!
【キャンプで使おう‼】ロープのおすすめのまとめ方4選