【キャンプで要注意】アブ・ブヨ・ハチに刺されたら?特徴・対策・対処法をご紹介
キャンプ・アウトドアなどのレジャーは自然に親しみ楽しめる点が魅力ですが、自然が相手なので危険もあります。特に気になるのがアブやブヨ・ハチなどによる被害です。誰しもが被害に遭う危険があり、気をつけなくてはなりません。
今回は、アブやブヨ・ハチなどに刺された場合の対処法、また、刺されないための対策をご紹介します。知識として必ず知っておきましょう!
アブ・ブヨ・ハチに刺されてしまったら?
もしアブ・ブヨ・ハチ・に刺されてしまったら、すぐに対策が必要となります。ここで大切なことは、どの虫に刺されたのかを正確に把握することです。刺された箇所や傷口を見れば大体は把握することができます。
ここから先は、アブ・ブヨ・ハチそれぞれの特徴と刺された際の症状、対処法についてご紹介します。
アブの特徴
まず、刺されると非常にやっかいなアブの特徴について見てみます。アブは吸血性の虫で動物や人間にも向かってきますので、注意しなくてはいけません。アウトドアの対象になる地域にはほとんどいますので、要注意です。
どんな虫?
アブは小型の衛生害虫に指定されている種類の虫で、一見蜂に似ています。主に人間の血動物の糞、小型の昆虫なども捕食するので活動範囲が広く、動物を攻撃したりするのが特徴です。
アブは熱や動物のすばやい動きに反応して寄ってきます。吸血するのはメスのアブだけで人間の皮膚をかみ破り、そこから血を吸うので痛みがハチなどと異なります。
刺された際の症状
アブは刺すのではなく噛み付いてくるので、噛まれたときチクっと痛みがして出血します。そして、時間がたつと噛まれた箇所が赤く腫れがおきて痒みが出てきます。
毒性はないので、ハチなどのようにアナフィラキシーショックの心配はありません。しかし、まれに発熱を催す場合もありますので、指された箇所が固く腫れると、完治に時間がかかるケースもあります。
対処法
アブに刺されたらすぐに患部を水で洗い流し、よく冷やすようにするのが対策の第一歩です。患部に傷がつきそこから雑菌が入る可能性があるためです。その後は以下の点に注意してください。
- 患部が腫れてきても絶対に掻いたり擦ったりはしない
- ステロイド系の痛み止めを塗ると症状を緩和できる
それでも症状が改善しない場合は、速やかに皮膚科を受診しましょう。
ブヨの特徴
次はアブとよく似ていますがブヨについてみていきましょう。ブヨは吸血性の虫で草場や渓流などの近くに生息しており、湿度が高いと動きが活発になります。キャンプ場などはこの条件に当てはまる場所が多いですので、十分注意しなくてはなりません。
どんな虫?
ブヨは体長がハエの半分くらいの小さな虫で、羽音がしないことが特徴です。吸血性の虫なので人間や動物に近寄る傾向があり、体長が小さいので気が付かないことが多く注意が必要です。
アブと同じく人間や動物の皮膚を噛み破って吸血します。また、日差しの強い日中よりも朝方や夕方に活動する傾向にあります。
刺された際の症状
ブヨに刺されるとまずかゆみや痛みが伴います。その後、人によってはアレルギー症状のようになり大きく晴れ上がることもあります。
噛まれた箇所には出血点が生じてその後激しい痛みや痒みが出てきますので、すぐに処置することが必要です。
対処法
まずすぐにやるべきことは、刺された箇所を強くつまんで絞って患部を水で洗い流し、毒素を取り除くことです。その後は以下の点に注意してください。
- ブヨの毒素は熱に弱いので冷やすのではなく患部を温めること
- 熱めのお湯でタオルを濡らしあるいはシャワーを厚く設定して洗い流す
- かゆみの症状が他の虫より強く患部を掻きたくなりますが、決して掻かない
- 速やかにステロイド系の薬を塗りこみ処置を行う
ハチの特徴
ハチは花の蜜を集める習性があるのでキャンプ地に限らず、生息範囲が広い虫でいくつか種類が分かれます。今回取り上げた虫の中では攻撃性はあまり強くないですが、こちらから刺激すると防衛本能で向かってくるので注意しましょう。
どんな虫?
一般的にはミツバチが多く見られ攻撃性は弱く、集団で行動する習性があります。そのため、かまってしまうと仲間を呼んで大量に向かってくることもあります。
また、中には毒性の強いハチも存在し、アシナガバチやスズメバチは刺されると被害が大きくなりますので注意が必要です。特にスズメバチは攻撃性が強く、毒性も高いので一番注意が必要な種類です。アシナガバチやスズメバチの巣にはなるべく近寄らないようにしましょう。
刺された際の症状
ハチに刺された場合には激しい痛みを伴い、刺された箇所がズキズキしてきて、赤く患部が腫れ上がります。
ハチの毒性は非常に強いので、通常でも治るには1週間ほどかかります。症状によっては下痢や嘔吐、意識障害が起こる場合もあります。さらに重症の場合、痙攣が起きて倒れたり、意識がなくなる症例もありますので十分注意が必要です。
対処法
刺された場合には、まず他のハチの襲来を避けるため現場からすぐに遠ざかるようにします。同時に仰向けに体を横たえ足を高く頭を低くしてください。その後は以下の点に注意してください。
- 刺された箇所が手や足の場合は、刺された部分よりも心臓に近いところを縛り、数分ごとに緩める
- ミツバチの場合は患部に針が残っているため、ピンセットや毛抜きなどで針を抜く
- 刺された患部を強くつまんで血と一緒に毒を押し流し、水で洗い流す
これらはあくまで応急措置なので、すぐに病院へ行くことをおすすめします。
アブ・ブヨ・ハチに刺されないための対策
次に、アブ・ブヨ・ハチに刺されないための対策についてご紹介します。
服装
キャンプ時の服装は、特に夏場は半そでや半ズボンなどになりがちです。しかし、できるだけ肌が露出するのを抑えて、長袖・長ズボンを着ると良いです。
また、特にハチなどは黒いものに向かっていく性質があるので、白い服などは虫除けの効果があります。さらに、頭には帽子をかぶると頭部の保護になるためおすすめです。
虫除けスプレー
薬局などで売っている市販の虫除けスプレーなどは、常備品として持っておくと役立ちますのでおすすめです。
虫除けスプレーにもいろいろ種類があり、効果の強さも異なるのでアブ・ブヨ・ハチに効果のあるものを選びましょう。
特性をしっかり知る
また、事前にアブ・ブヨ・ハチが持っている特性を良く事前に知っておくことも大切です。この記事でもそれぞれ無視の習性をご紹介しました。
キャンプへ出かける前の知識として、損なことはありませんのでぜひ頭に入れておきましょう。
アブ・ブヨ・ハチ刺されに効く薬3選
最後に、もし刺されてしまった際の薬をご紹介します。アウトドアに出かける際は、ぜひ1つは持っておくことをおすすめします。
①【指定第2類医薬品】フルコートf 5g
主な成分:(1g中)フルオシノロンアセトニド0.25mg フラジオマイシン硫酸塩3.5mg
内容量 :5g
携帯に便利で、優れた抗炎症作用があり、皮膚感染を起こす多くの細菌に効果がある指定第2類医薬品です。軟膏タイプになっているので刺激が少なく、皮膚を保護する作用もあり皮膚になじみやすいクリームになっています。ジュクジュクした患部にもカサカサした患部にもしっとりなじむステロイド系クリームです。
②【指定第2類医薬品】ムヒアルファEX 15g
主な成分: プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル0.15mg ジフェンヒドラミン塩酸塩1mg
内容量:15g
優れた抗炎症効果のプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルと、かゆみを緩和するジフェンヒドラミン塩酸塩を組み合わせた薬剤です。患部に優しい軟膏タイプでべたつきがなく白く残らない、皮膚にもさらっとしたクリームになっています。
虫さされに特化した成分を配合しているので、効き目も即効性があり湿疹や皮膚炎にも効果があります。
③【指定第2類医薬品】リンデロンVsクリーム 10g
主な成分:ベタメタゾン吉草酸エステル1.2mg
内容量:10g
皮膚の炎症に有効なステロイド外用剤で、 ベタメタゾン吉草酸エステルの含有量が高いので強力に患部に効きます。ステロイド外用剤は皮膚に対する副作用の可能性も低いので、安心して使用することができます。ジュクジュクしている化膿した状態には適さないので、患部がカサカサしている早期の状態のときに使用してください。
まとめ
せっかくのアウトドア、楽しみたいのにアブ・ブヨ・ハチに刺されてしまっては楽しみも台無しになってしまいます。
まずは、刺されないように最低限の対策をすること。それでももし刺されてしまったらすぐに対処すること。そのために知識を身につけておきましょう。
キャンプ当日になったら、改めて当記事を振り返ることも良いかもしれませんね。