
あっという間に火がつく「チャークロス」の作り方と使い方!これで焚き火にはもう困らない!
キャンプで火起こしに苦労した経験がある人は多いでしょう。その悩みを解決してくれるのが、驚くほど簡単に着火できるチャークロスです。本記事では、身近な材料で作れるチャークロスの作り方と、実際の使い方を分かりやすく紹介します。
この記事を読めば、チャークロスの仕組みを理解し、初心者でも確実に火起こしができるようになります。キャンプをより快適に楽しめるようになるでしょう。
チャークロスとは

チャークロスとは、火起こしの際に火種として使うため、木綿などの天然繊維の布を蒸し焼きにして炭化させた素材です。わずかな火花でも着火できる性質を持ち、麻紐やティッシュと異なり、急激に燃え上がらず、ゆっくりと燃え広がります。
例えば綿布を小片に切り、蓋つきの金属缶に詰めて小さな穴を開け、焚き火の灰の上などで加熱します。市販品もありますが、身近な材料で簡単に作れる点が魅力です。
チャークロスがあると焚き火が楽になる
チャークロスを用意しておくと、焚き火がぐっと楽になります。なぜなのか理由を3つ紹介します。
小さな火花でも火がつきやすい

チャークロスがあれば、わずかな火花でも簡単に火を起こせるので焚き火の準備が楽になります。炭化した綿布であるチャークロスは、火打ち石やファイヤースターターの小さな火花でも赤熱し、ゆっくりと燃え続けます。湿気にも比較的強く、屋外でも安定した着火が期待できるでしょう。
軽くてコンパクトで持ち運びにも困らない

チャークロスは軽量でコンパクトなため、持ち運びが簡単です。ブリキ缶などに少量入れておけば、荷物の負担にならず、ファイヤースターターで簡単に火種を作れます。
限られた荷物でキャンプを楽しみたい人は、ぜひ活用してみてください。
安価に作ってストックしておくこともできる

チャークロスは、綿で作られた布を炭化させるだけで簡単に自作できるため費用がほとんどかかりません。空き缶と布を用意し、100円ショップの材料を使えば約200円で作れます。不要になったTシャツやハンカチを使えば、さらに節約になります。
チャークロスを作ってみよう
ここからは、チャークロスの作り方や必要な道具について紹介します。
作成に必要な道具

チャークロス作りには、基本的には綿のみの布や金属製の缶、火(焚き火やガスコンロ)が必要です。綿以外の繊維が混ざると炭化せず溶けてしまうため、古いTシャツやタオルなど天然素材がおすすめです。加熱容器には金属製の缶詰空き缶を使用します。蓋が密閉できるものを選んでください。缶に小さな穴を開けるためのキリや釘、ハンマーがあると便利です。
最後に、焚き火台やガスコンロ、薪ストーブなど火をつける道具を用意します。加熱後の缶は高温になるため、火傷防止のために革手袋や耐熱グローブを使用すると安全です。
チャークロスの作り方

まずは、古くなった綿のTシャツやランチョンマットなど、綿のみで作られた布を缶のサイズに合わせて切りましょう。炭化すると縮むため、やや大きめに切っておくのがポイントです。
次に缶の蓋に小さな通気穴を数カ所開け、空気の流れを調整できる状態にします。穴が大きすぎると酸素が多く入り、布が燃えてしまうため注意が必要です。そして切った布を缶に隙間なく詰めます。
その次に焚き火の強火の上に缶を置き、15分ほど蒸し焼きにします。煙が止まったら火を消し、缶を十分に冷ましましょう。完成したチャークロスは、火打ち石で火花を受けるとすぐに着火し、焚き火の火種として使えます。
チャークロスを作る時の注意点
ここでは、チャークロスを作る際の注意点を紹介します。
換気は必ず徹底

実際に作る際は、必ず換気環境を整えてください。加熱する過程で缶に開けた穴から、可燃性ガスを含む煙が発生する場合があります。屋外での作業や換気扇の近くなど、空気の流れが良い場所を選び、ガスがこもらないようにしてください。
換気不足で頭痛やめまいを感じた場合は、作業を即座に中止し新鮮な空気を吸ってください。
缶はしっかり閉めて、熱いうちに開けない

缶をしっかり閉じて加熱し冷却後に開けることで、安全にチャークロスを作れます。熱いうちに開けると、火傷や炭化不良の原因になります。また蓋が緩いと、内部の布が燃えてしまい狙った炭化が進まず失敗することも。冷却後は手袋を使って慎重に開けてください。炭化が不十分な場合は、再度加熱しましょう。
焚き火の時のチャークロスの使い方

チャークロスに火花を落とし麻紐や枯れ葉で包んで息を吹きかけると、じわじわと炎が広がっていきます。火打ち石やメタルマッチで火花を当てると、着火しやすくなります。火花が当たった部分は、すぐに赤くくすぶり始めるでしょう。チャークロスは湿気に弱いため、使用後は乾燥した容器で保管すると長持ちします。
野外でも安定して火を起こせるため、キャンプや防災用品として重宝します。焚き火をもっと楽しみたい方は、ぜひ取り入れてみてください。
まとめ

今回はチャークロスについて紹介しました。チャークロスがあればキャンプの焚き火が楽になります。初心者でも簡単に作れるため、キャンプの前に作ってみてください。この記事を参考にして、チャークロスの作成に挑戦してみてください。



