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車中泊

冬の車中泊の味方「FFヒーター」のおすすめ6選!取り付け方法や費用についても解説

寒い冬でも快適な車中泊をしたい方には、エンジンを切っても使える暖房器具「FFヒーター」がおすすめです。
FFヒーターがあれば、車内をポカポカに温め快適な車内空間を作ることができます。

この記事では、FFヒーターとは何かについてやメリット、燃料の種類、取り付け方と費用について解説し、おすすめの商品をご紹介します。

FFヒーターとは

Webasto Air Top 2000 STC
参照:Webasto公式サイト

FFヒーターの「FF」は、「Forced Flue」の略で、日本語にすると「強制排気」という意味になります。
FFヒーターは、ガソリン・軽油・灯油などを燃焼させて、発生した熱をファンで車内に送り込み暖房を行う装置です。

強制給排気により、外気から空気を取り込み、燃焼に必要な酸素を供給し、燃焼ガスを外部に排出します。
また、熱交換によって生じた熱を熱交換器で空気に伝えることが可能です。

送風温められた空気は、ファンで車内に送り込まれ暖房します。

FFヒーターの主な用途は、以下のとおりです。

  • キャンピングカー:長時間停車する際に、車内を快適な温度に保つために使用
  • トラック:長距離運転中の休憩時や、荷台で寝泊まりする際に使用
  • バンライフ:車を住居として利用する際に、暖房として使用

FFヒーターは、車中泊やキャンピングカーなど、車内を快適に過ごすために欠かせないアイテムです。
メリットもデメリットも理解し、自分に合ったFFヒーターを選びましょう。

キャンプにおすすめのセラミックファンヒーターについては、こちらの記事も参考にしてください!
キャンプにおすすめのセラミックファンヒーター10選!人気商品、選び方もご紹介

FFヒーターのメリット

FFヒーターのメリットは、以下のとおりです。

  • エンジンを停止していても使える
  • 一酸化炭素中毒の心配が少ない
  • 車のエンジンよりも安く使える
  • 温度調節も可能で快適な室内温度を維持できる

ここからは、それぞれのFFヒーターのメリットについて解説していきます。

エンジンを停止していても使える

カーエンジン

FFヒーターの最大のメリットの一つとして、「エンジンを停止していても使える」という点が挙げられます。
なぜエンジンを停止していても使えるのかというと、FFヒーターは車のエンジンとは独立して動作する暖房器具だからです。

エンジン停止時の暖房がもたらすメリットには、以下のことがあります。

  • バッテリーへの負担軽減:バッテリーへの負担を軽減することで、寿命を延ばすことができる
  • 静音性:エンジン音を気にせずに、静かな環境で暖を取ることができる
  • 燃費の向上:エンジンを停止させて暖房を行うため、燃料消費を抑えることができる
  • 排気ガスの削減:排気ガスの排出量を減らし、環境への負荷を軽減できる

FFヒーターは、エンジンを停止していても使えるため、車中泊やキャンピングカーなど、長時間車を停めて過ごす際に非常に便利です。
バッテリーへの負担を軽減し、静かで快適な空間を提供してくれるため、多くのアウトドア愛好家から支持されています。

一酸化炭素中毒の心配が少ない

火

FFヒーターは、一般的なストーブとは異なり一酸化炭素中毒のリスクが非常に低いという特徴があります。
これは、FFヒーターが「強制排気方式」を採用しているためです。

強制排気方式とは、燃焼に必要な空気を外部から取り込み、燃焼によって生じた排ガスを外部に排出する仕組みです。
この一連の動作が強制的に行われるため、強制排気と呼ばれます。

具体的な仕組みは、以下のとおりです。

  • 外気導入:ヒーター本体に設けられた開口部から、外部の新鮮な空気を吸い込む
  • 燃焼:吸い込んだ空気と燃料を、燃焼室で燃焼させる
  • 熱交換:燃焼によって生じた熱を、熱交換器で空気に伝える
  • 温風供給:温められた空気を、ファンで車内に送り込む
  • 排気:燃焼ガスは、別の開口部から外部へ排出される

FFヒーターは、強制排気方式を採用することで、燃焼ガスを外部に排出するため、一酸化炭素中毒のリスクが非常に低いところが特徴です。
車中泊やキャンピングカーなど、密閉された空間で暖房を使用する際に、高い安全性を実現できる暖房器具として、多くの人々に選ばれています。

車のエンジンよりも安く使える

電卓、ペン、眼鏡、メモ帳、鉛筆

FFヒーターは、車のエンジンとは異なる燃料を燃焼させて暖房を行うため、ランニングコストが比較的安価という特徴があります。
安い理由は、以下のとおりです。

  • 直接的な熱源:燃料を直接燃焼させて熱を発生させるため、熱エネルギーを効率的に利用することができる
  • 必要な時に必要な熱量:エンジンを長時間アイドリングさせて暖房を行うよりも、燃料の無駄遣いを抑えることができる
  • 燃料の種類:ガソリン以外にも、軽油・灯油など、比較的安価な燃料を使用することができる

FFヒーターは、直接的な熱源で必要な時に必要な熱量だけを発生させることができるため、車のエンジンよりも燃料効率が高く、ランニングコストを安く抑えることができます。
特に、長時間の停車や車中泊など、エンジンを長時間運転できない状況下では、FFヒーターの経済的なメリットが大きく発揮されます。

温度調節も可能で快適な室内温度を維持できる

温度計

FFヒーターは、快適な温度を維持できるという点もメリットです。
多くのFFヒーターには、温度センサーと制御装置が搭載されています。

温度調節のメリットは、以下のとおりです。

  • 快適な温度設定:好みの温度に設定することで、寒すぎず暑すぎない快適な車内空間を実現
  • 自動運転:一度設定すれば、あとは自動で温度を調整してくれるため、手動で操作する必要がない
  • 省エネ:設定温度に達すると燃焼量が抑えられ、無駄遣いを防ぐ
  • タイマー機能:一部のモデルでは、タイマー機能が搭載されているため、あらかじめ設定した時間に自動で運転を開始・停止させることができる

FFヒーターの温度調節機能は、単に暖房器具としてだけでなく、快適な車内環境を創造するための重要な要素です。
自動運転機能やタイマー機能など、便利な機能も搭載されているモデルもあり、より快適な車中泊やアウトドアライフをサポートしてくれます。

FFヒーターに使う燃料の種類

ガソリン

FFヒーターに使える燃料の種類は、大きく分けてガソリン・軽油・LPガスの3種類が主流です。
それぞれに特徴やメリット・デメリットがありますので、車種や使用環境に合わせて最適な燃料を選びましょう。

  • ガソリン:手軽に入手でき低温下でも凍結しにくいが、引火性が高いため取り扱いには注意が必要
  • 軽油:比較的に価格が安く経済的で燃費が良い傾向があるが、凍結しやすく燃焼時に特有の臭いが発生する場合がある
  • LPガス:引火性が低く安全性が高いが、ガスボンベを定期的に交換する必要があり、価格が高い傾向がある

FFヒーターに使用する燃料は、ご自身の車種や使用環境に合わせて選びましょう。
それぞれの燃料にはメリット・デメリットがありますので、よく比較検討する必要があります。

FFヒーターの取り付け方と費用

FFヒーターの取り付けは、DIYで行うことも可能ですが、専門業者への依頼が一般的です。
FFヒーターの取り付けには、燃料配管の接続・排気ダクトの設置・電気配線など、専門的な知識と技術が必要となります。

取り付けは業者に頼むのが吉

取付業者

FFヒーターの取り付けは、DIYで行うことも可能ですが、専門業者に依頼するのが強く推奨されます。
その理由は、以下のとおりです。

  • 燃料配管:車の燃料系統につながるため、専門的な知識と技術が必要
  • 排気ダクト:排気ガスを安全に車外へ排出するため、適切な位置と角度での設置が求められる
  • 電気配線:バッテリーに接続するため、電気的な知識と技術が必要
  • 車種への適合性:車種ごとに構造が異なるため、取り付け方法を知っている必要がある
  • 一酸化炭素中毒の防止:排気ダクトの設置が不適切な場合、一酸化炭素中毒のリスクが高まる
  • 火災防止:燃料配管や電気配線の接続が不適切な場合、火災の原因となる
  • 車両へのダメージ防止:取り付けの際に、車両に傷をつけてしまう可能性がある
  • 専門工具の利用:専用の工具を使用する必要がある
  • 効率的な作業:豊富な経験と知識に基づいて、効率的に作業を進めることができる
  • 取り付け工事の保証:保証が付いている場合があるため、不具合が発生した場合でも安心
  • 使用方法の説明:ヒーターの使い方やメンテナンス方法について説明してくれる
  • トラブル対応:使用中にトラブルが発生した場合でも、迅速に対応してくれる

FFヒーターの取り付けは、専門的な知識と技術が必要な作業です。
DIYで行うと、安全面に問題が生じる可能性や、車両にダメージを与えてしまう可能性があります。

取り付けの費用について

クレジットカード

FFヒーターの取り付け費用は、車種・ヒーターの種類・取り付け箇所・追加オプションなど、様々な要素によって大きく変動します。
そのため、一概にいくらとはいえませんが、一般的には4万円〜10万円程度が相場です。

費用を抑えるための方法は、以下のとおりです。

  • 複数の業者に見積もりを依頼する:見積もりを比較検討することで、より安い業者を見つけることができる
  • シンプルな取り付けを選ぶ:追加オプションを少なくしたり、比較的簡単な取り付け場所を選ぶ

複数の業者に見積もりを依頼し、ご自身の予算や希望に合った業者を選びましょう!

おすすめのFFヒーター6選

ここからは、おすすめのFFヒーターをご紹介しますが、その前に選ぶ際のポイントについて解説します。

  • 燃料の種類:ガソリン・軽油・灯油など、使用する車の燃料の種類に合ったものを選ぶ
  • 暖房能力:車の大きさや、暖めたい範囲に合わせて、暖房能力を選ぶ
  • 騒音レベル:静かな環境で使用する場合は、静音性の高いものを選ぶ
  • 安全性:安全装置が充実しているか、信頼できるメーカーの製品を選ぶ

冬の車中泊のおすすめ暖房アイテムについては、こちらの記事も参考にしてください!
冬の車中泊のおすすめ暖房アイテム15選!これで冬の寒さを耐え抜こう!

【Webasto(ベバストジャパン株式会社)】Air Top 2000 STC

サイズ:310x120x118mm
重量:2.6 kg
定格電圧:12V・24V
使用燃料:ディーゼル・ガソリン・パラフィン燃料

車中泊やアウトドアなど、様々なシーンで活躍し、高い人気を誇っています。

世界的に有名なWebastoが製造する、小型で高性能なガソリン式のFFヒーターです。

小型軽量設計のため設置場所を選ばず、小さなボディながら強力な暖房能力を発揮します。
また、運転音が静かであり快適な車内空間を提供し燃料消費量が少なく経済的です。

多重安全装置が搭載されており安全に使用でき、高品質な部品を使用しており長寿命です。

【Webasto(ベバストジャパン株式会社)】Air Top Evo 40/55

air-top-evo-40-55
参照:Webasto公式サイト

サイズ:423x148x162mm
重量:5.9kg
定格電圧:12V・24V(いずれもディーゼル用)
使用燃料:ディーゼル・ガソリン・パラフィン燃料

ドイツの自動車部品メーカーであるWebastoが製造する、高性能なFFヒーターです。

4kWと5.5kW の出力で加熱するため、大型のキャンピングカー・バス・トラックに特に適しています。
送風機の風量や風向を、運転状況や車内の温度・湿度・乗員の好みなどに基づいて、自動的に最適な状態に制御するインテリジェントブロワーコントロールが可能です。

燃料消費の面で効率的で動作音も静かなところも特徴的で、標準装備として高度2,200mまで調整でき、高度5,500mまで対応できるバージョンもあります。

【LVYUAN(アコラデイジャパン株式会社)】24V 5KW 10L 分体式エアヒーター

サイズ:記載なし
重量:約4.5kg
定格電圧:12V
使用燃料: 軽油・ディーゼル

環境保護・低騒音・低電力消費・低燃費に対して優れた性能があり、1時間あたりの燃料消費はわずか0.1ℓと経済的にも環境的にも優しいFFヒーターです。

軽油を使用するため急速暖房が可能で、付属のLCDディスプレイにより動作状態をはっきりと把握することができます。
狭いスペースに適しており、どこでも取り付けることができるため便利です。

【LVYUAN(アコラデイジャパン株式会社)】12V 8KW 5L 一体式エアヒーター

サイズ:390×153×415mm
重量:7.66kg
定格電圧:12V
使用燃料:軽油

通常暖房と比較して燃料とエネルギー消費量が非常に少なく、長期間の使用に適しているFFヒーターです。

無線リモコンで操作が可能なため、リモートスタートで乗車前に車内を温かくすることが可能です。
そのため、出かける前に準備したり、窓ガラスに霜が降っていても安心!

低温環境や最大標高5500mまで安定した暖房能力を提供してくれます。

【iFormosa】IF-APH-D2KW12V

サイズ:323×120×121mm
重量:2.6kg
定格電圧:12V
使用燃料:軽油(灯油)

台湾の「iFormosa」ブランドが製造する、12V車用の小型FFヒーターです。

軽油(灯油)を燃料として使用するため、コンパクトなサイズながら素早い暖房能力を誇り、送風機能で夏場も活躍します。
コストパフォーマンスに優れたFFヒーターですが、海外製品であるためアフターサービス面では不安です。

【Yinleader】ZM-AIR D5

サイズ:記載なし
重量:約4.5kg
定格電圧:12V
使用燃料:軽油・ディーゼル

車中泊やアウトドアなど、寒い環境下での作業やレジャーを快適にするために設計されたFFヒーターです。

LCDディスプレイにより、機械の動作状態を明確に示すことができます。
広い空間を短時間で暖めることができ、燃料消費量が少なく(1時間あたり0.1リットル)経済的です。

また、静音設計により快適な車内空間を提供します。

まとめ

オートキャンプ場でキャンプ

今回は、FFヒーターとは何かについてやメリット、燃料の種類、取り付け方と費用について解説し、おすすめの商品をご紹介しました。

FFヒーターは、冬の車中泊を快適にするための頼もしいアイテムです。
エンジンを切っても使える、一酸化炭素中毒の心配が少ないなど、多くのメリットがあります。

この記事で紹介した情報を参考に、自分に合ったFFヒーターを選んで、快適な車中泊ライフを送りましょう!

 
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