キャンプの虫除け対策と最強おすすめグッズをご紹介【マダニや蚊や毛虫など】
自然の中で楽しむキャンプ。山や海の近くのキャンプ場は日常では味わえない、魅力的なアクティビティを数多く体験出来ます。
それと同時に、普段の生活とは違った自然ならではのこともあります。
そう、「虫」です。虫対策無くして楽しく安全なキャンプはできません。
キャンプやアウトドアに興味あるけど、虫がいるから行きたくない…。ご家族やお友達にそう言われた事、ありませんか?
虫と言ってもカブトムシやクワガタではなく、見た目がグロテスクなくらいまだいい方で、刺されたら痒くなったり痛かったり。毒を持っている虫に刺されたら大変ですよね。
虫に刺されない、寄せ付けない対策や、万が一毒を持つ虫に刺されてしまった場合の対処法をご紹介します。
キャンプ場によくいる虫
主にキャンプは夏から秋にかけてがハイシーズン。まさに虫の盛んな行動時期とぴったりマッチ。
まずはどんな虫がキャンプ場には潜んでいるのからお伝えしていきます。
キャンプ場に潜む虫①蚊
キャンプ場にかかわらず日本中どこにでも生息していて、いわゆる「虫刺され」と言ったら一番に思いつくのが蚊です。
蚊はメスのみが吸血を行い、主に水のあるところに発生します。キャンプ場で言えば池や沼などの近く、雨水が溜まってそうな所。例えば壊れた雨どいや遊具の陰のあたり。排水溝などの近くでは発生率がアップします。
気温25℃〜30℃ぐらいで活発に活動し、汗に含まれる乳酸や二酸化炭素を察知して近づいてきます。
蚊に刺されやすいと言われる人とは?
・赤ちゃん、又は子供
・妊娠している女性
・汗かきの人
・お酒を飲んでいる人
・黒い服を着ている人
など
基本的に体温が高めの人(とき) と言われています。
キャンプ場に潜む虫②ブヨ
蚊は人の皮膚に針を刺して吸血するのに対し、ブヨは皮膚を小さく噛み切って出てきた血を吸って餌にします。ここだけを聞くともう悪魔ですね(笑)
ブヨもまた水の近くに生息しますが、渓流などの綺麗な水の近くにいます。気温は比較的低く涼しいくらいの日、朝や夕方に遭遇する場合が多いと言われています。
症状としては、刺された直後は蚊ほどの強烈な痒みはないものの、幹部が赤く腫れ、1〜2週間ほど痒みや痛みが続く場合もあり、発熱の症状が現れることもあります。
キャンプ場に潜む虫③ハチ
キャンプ場で遭遇する最も恐ろしい虫の1つと言えばやはり蜂。国内でも年間数千件の被害が報告され、死亡事故に繋がる事例も毎年平均20件ほど報告されています。
蜂には細かく分けるとかなりの種類があり、日本中に生息しています。中でも遭遇しやすい3種類の蜂を押さえておきましょう。
スズメバチ
日本で一番被害が多く報告されているのがスズメバチと言われています。体長は4cmくらいになり、攻撃性も強く、主に雑木林の中に生息していています。遭遇したら、追い払ったり撃退しようなんて思わずに、まず「そっと逃げる」ことをおすすめします。
アシナガバチ
スズメバチほど凶暴ではないまでも、毒性の強い蜂の一種です。
巣を刺激したり、手で払ったりしない限り攻撃してくることは無いようですが、洗濯物などの中に入り込んでいて、気づかず袖を通して刺されるなどのトラブルが多いようです。
ミツバチ
蜂の中ではおとなしい種類ではありますが、やはり刺激すると攻撃してきます。刺されるとミツバチの体から針が抜け、人の皮膚に針が残ります。この針を抜かないといつまでもチクチクした感じが残るので、ピンセットで針を抜き、中の毒をしっかり出しながら洗浄しましょう。
キャンプ場に潜む虫④毛虫
毛虫と呼ばれるほとんどが蛾や蝶の幼虫です。稀に毒を持っていて刺す種類もあるようですが、よく見かける毛虫の中にはほんの数種類のみだそうです。とはいえ、私も小さい頃に刺された嫌な思い出があります。
毛虫は6月〜8月が発生のピークで、主に木の葉などの植物に寄生しています。キャンプ場でテントを張る際は、林間のサイトには要注意です。
キャンプ場に潜む虫⑤マダニ
参照:アース製薬公式サイト
マダニは鹿や、イノシシなどの哺乳類の野生動物に寄生している虫です。ですので、野生動物が通る可能性のある自然豊かなキャンプ場に生息していることがあります。
マダニは血を吸うだけでなく、感染症を媒介することでも有名です。
またマダニに血を吸われても、蚊のようにご自身で潰さないでください。
吸血中のマダニを下手に取り除こうとすると、マダニの体の一部が皮膚の中に残ってしまい化膿してしまうこともあります。
もしマダニに咬まれているのを見つけたら、すみやかに皮膚科等の病院でマダニの除去や消毒など適切な処置を受けてください絵は。
マダニ対策に関しては、国立感染症研究所さんのマダニ対策パンフレットに詳しく記載されています。
是非一度ご確認ください。
また、ワンチャン等ペットとキャンプを楽しまれる際は、ペットにもマダニが付かないよう気をつけてくださいね。
次のページでは、虫の少ないキャンプ場の立地やおすすめの虫対策をご紹介します。
虫の少ないキャンプ場の立地とは?
虫対策のための最も有効な手段は… 虫の居ないキャンプ場に行くこと!
でも、どのキャンプ場のホームページを見ても「うちのキャンプ場には虫が居ません!!」なんて載せてるところはありません。
では、虫が少ないキャンプ場ってどういうキャンプ場なのでしょうか?
標高が高いキャンプ場
標高が700〜900mであれば比較的虫が少ないと言われています。ただ夏でも夜は気温が低いキャンプ場も多いので、服装や寝袋(シュラフ)などの防寒に注意が必要です。
木の少ない開けたキャンプ場
季節や標高との関連性もありますが、木が少ない=虫が巣を作りづらい環境なら当然虫も少ないはずです。
果樹園や家畜小屋などが近隣に無いキャンプ場
虫の餌となるものが少ない、または虫の生息地と思われる果樹園や家畜小屋などの施設が近隣になければ、虫も少ないと言えます。
川や沼などの水場が近くに無いキャンプ場
虫の発生しやすい場所、特に蚊やブヨなどは水辺から発生します。当然発生源が近くになければ虫も少ないということです。
虫が生息しにくいキャンプ場の条件を上げて見ましたが、キャンプ場の立地以外にその日の気温や湿度によってコンディション。
また、生命力の強いムカデや、繁殖力の高いハエなどは多少の悪条件の中でも生息するので、キャンプに限らず虫除けや殺虫剤などで駆除する方法が有効な場合もあります。
気になるキャンプの虫対策とは?
虫が出づらいキャンプ場の立地条件をご紹介しましたが、夏も虫が全くでないキャンプ場は、ないと言ってもいいと思います。
(もし虫が出ないキャンプ場あれば、是非教えてください!)
虫が一定出ることを想定した上で然るべき対策をとってキャンプに臨みましょう。
キャンプの虫対策は服装に気をつける
キャンプでの服装は、虫対策には有効な方法と言えます。素材や色、虫の進入を防ぐ構造など、季節や動きやすさを考慮しつつ選んで見るのもいいでしょう。
肌の露出をなるべく避ける
参照:amazon(アマゾン)
長袖の上着であったり、首回りやズボンの裾がしっかり塞げるものが有効です。季節が夏であれば、メッシュ地や薄手のものなら暑さを回避できるでしょう。
パーカーなどのフードがついているものは頭まで守ってくれますが、フードを被っていない場合、知らないうちにフードの中に毛虫が落ちていて気づかずに被ってしまったら…。
みなさんくれぐれも注意してくださいね。
色の薄い服を選ぶ
蚊、アブ、蜂は濃い色に寄ってくると言われています。特に黒、赤、青などが好まれるようで、虫たちからの見え方で言えば、色の判断は出来ずにモノトーンの世界と言われています。よって、濃いか薄いか、または発見しやすいか否か、というところでしょうか。
ということは、夜になると逆に明るい色が目立つようになります。白などは発見されやすくなるので、グレーやピンクなど「薄い色」というのがポイントになると思われます。
防虫効果がある服とは?
実はあのsnowpeak(スノーピーク)から、虫除け効果のあるウエアが発売されています。
「インセクトシールドパーカー」はキク科の成分を含む、植物性の防虫素材を採用したメッシュパーカー。環境省認可の無害な防虫効果と、洗濯を繰り返しても効果が落ちないのがポイントです。
snowpeak(スノーピーク)以外のブランドからももう少し安いお値段で、インセクトシールドパーカーが販売されています。
虫除けスプレーをキャンプに持って行こう
参照:amazon(アマゾン)
薬品を使うのは抵抗がある人もいますが、今ホームセンターやドラッグストアでも簡単に手に入る虫除けスプレーなどは、部屋の中や人体に使用しても安全なものが殆どです。
しかもよく効いていい匂いまでします。しかしキャンプでは火を扱う場面がよくあるので、注意が必要です。
火の危険性や、合成物質に抵抗があるという方は、以下のhinata アウトドアボディスプレーがおすすめです。
レモングラス油、ハッカ葉油等の天然由来成分のみでできており、、合成物質無添加と、身体にも自然にも優しい虫除けスプレーです。
虫除けスプレーに使われるよくある成分は「ディート」と「イカリジン」それぞれ含有量が多ければ多いほど虫除け効果は高まります。
一方ディートの含有量が30%を越えると刺激が強すぎるためお子様には使用しないよう気をつけましょう。
蚊取り線香で虫対策
昔から防虫対策の定番と言えばやはり蚊取り線香。いつの頃からか夏の風物詩的存在ですね。
焚火や花火の煙は苦手でも、蚊取り線香の煙はなぜか癒されるという人もいるはず。今ではアロマのような香りやインテリアにもなり得るデザインの入れ物や香炉まであります。
蚊取り線香ホルダー・ケースも色々ありますので、是非併せてご確認ください。
スクリーンタープで虫対策
家の中で虫除けに使われるものと言ったら蚊帳(かや)があります。キャンプで言えばメッシュ地のインナーテントであったり、スクリーンタープなどがおすすめです。
特にスクリーンタープは各ブランド、大型で機能的なものが数多く発売されています。壁の部分を全面メッシュ地の幕にすれば、開放感があり安心して過ごせますが部屋の中に出入りする際に虫が進入する恐れもあるので、念のために中で蚊取り線香をたくことをおすすめします。
虫除けできるランタン「モスキーランタン」で対策
モスキーランタンとはLEDライトに殺虫機を備えたバッテリータイプの照明器具(ランタン)です。
白色または暖色系のLED照明と虫が寄ってきやすい青い紫外線ライトで虫を集め、紫外線ライトの周りに張り巡らせてある金属の線に虫が触れると、電気ショックを与えられ、撃退されます。半径5mほどに効果があるとされているので、人がいるところから少し離れたところに置き、虫を遠ざけるイメージでセットするのが良いと思います。
モスキーライトのLEDライトはメインの照明(ランタン)としてはちょっと物足りない明るさのものが多いので、メインの照明(ランタン)は別に用意するのがおすすめです。
オイルランタンで虫除け
参照:amazon(アマゾン)
オイルランタンの燃料のパラフィンオイルには、虫除け用の防虫ハーブを含んでいるものがあります。
こちらをテーブルランタンなどとして使うことで、虫除け効果を期待することができます。
テントやスクリーンタープに虫が入り込んでしまったら?
万全の対策を期しても、テントやスクリーンタープ内に虫が入り込んでしまった…ここで殺虫剤の出番です!
虫に直接拭きかけるタイプのものもありますが、できれば少量テントの中に振りまいて、気づかないうちに駆除されている。なんて言うのが理想ですね。
以下の「虫がいなくなるスプレー」は、部屋の真ん中で1プッシュするだけで壁や天井に付着し、蚊などがとまって駆除できるおすすめグッズ。空間に殺虫剤を漂わさなくとも確実に撃退できるので安全です。テントやスクリーンタープ内でも威力を発揮します。
また、先程ご紹介したモスキーランタンをテント内のランタンとして使うのもおすすめです。
ムカデや蜂など毒を持つ虫に刺されてしまった場合の対処法
蚊やブヨに刺されたとしても、市販の薬や対処方法などで治療ができるので、それほど焦ることはありません。しかし、毒性の強いムカデや蜂となれば話は違います。蚊やブヨの被害も詳しく言えば毒には違いありませんが、いわゆる弱毒と言えます。
ムカデに噛まれた時の対処法
ムカデは雨の多い季節、ジメジメとした時期に多く発生し、土いじりなどをしている時に噛まれるケースがよくあります。何もしなければ噛まれることはないですが、誤って触れてしまったりすると、身を守るために攻撃してきます。
ムカデに噛まれた時の症状としては
・ズキズキとした痛み
・赤く腫れ上がる
・痒み
・発熱
・めまい
・吐き気
・稀にアナフィラキシーショックを起こすこともあり
噛まれた場合の対処法としては、ムカデの毒は熱に弱いという性質があり、45℃前後のお湯をかけることによって、毒を弱められると言われています。
よく患部を口で吸って血液ごと毒を吸い出すシーンを見たことがあると思いますが、ムカデの毒は傷口の表面に付着しているので、口を直接つけるのは大変危険です。しっかりとお湯で洗い流すことをおすすめします。
蜂(ハチ)に刺された時の対処法
蜂は雑木林や家屋の軒下などに巣を造ることが多いとされています。種類によっては非常に攻撃的なものもいるので、見かけたら刺激しないように気をつけましょう。
蜂(ハチ)に刺されてしまった時の症状としては
・激しい痛み
・赤く腫れる
・痒み
もし人生で2回刺されてしまった場合
2回目以降は蜂の毒に対するアレルギー反応の影響で、アナフィラキシーショックを起こす場合も多くあります。
・蕁麻疹
・血圧低下
・意識消失
など。
※アナフィラキシーショックとは?
アナフィラキシーは発症後極めて短時間のうちに複数の臓器や全身に現れるアレルギー症状です。このアナフィラキシーによって引き起こされる血圧低下や意識障害で、場合によっては死にいたる重篤な状態をアナフィラキシーショックと呼びます。
万が一のために備えておきたい毒を吸い出す「ポイズンリムーバー」
蜂やムカデのような強い毒を持つ虫に刺されてしまった場合は、できればすぐに病院へ行くのが一番の対応策ですが、キャンプ場ではなかなか難しい状況です。
そんな時のために、応急用毒吸取り器「ポイズンリムーバー」を用意しておくことをおすすめします。小さくてかさばらず、使い方も簡単。直接傷口に触れることなく吸毒することが出来ます。
虫に刺された後応急処置を施したら、必ず病院へ
消毒やポイズンリムーバーで応急処置をしたとしても、完全とは言い切れません。ましてスズメバチに刺された場合などは、可能な限り即、病院へ行きましょう。
そのためにはキャンプ場から最寄りの病院の所在地や距離なども調べておくのが良いと思います。
その他おすすめ虫除け対策グッズ
超音波虫除け機
煙も匂いも無い虫対策です。超音波で蚊やハエなどの嫌う音出して近づけない効果があります。
ただ電池駆動ではないため、電源付きのキャンプサイトかポータブル電源が必要になってしまいます。使える環境が準備できる方は是非試してみてください。
ハッカ油
昔からハッカ油は虫除けに効果があると言われています。香りも爽やかでアロマオイルとしても人気があり、植物性なだけに安全です。
キャンプの時など、ハッカ油を使ったハッカ油スプレーを作ってみてはいかがでしょうか?
【作り方】
1.ハッカ油5〜6滴
2.無水エタノール 10ml
3.水 90ml
4.よく混ぜて、スプレー容器へ
以上でハッカ油の虫除けスプレーの完成です。簡単ですよね?爽やかなミントの香りで虫対策が出来ます。
北見ハッカ通商 ハッカ油ビン 10ml スプレー
こちらは、先程自作で作れるとお伝えしたハッカ油スプレーが完成品として売ってる商品です。
heat it(ヒートイット)虫刺され対策ガジェット
スマホの充電ポートに差し込んで、専用スマホアプリを起動するだけで、虫刺され対策ができる画期的な商品です。
以下の記事で詳しく解説しているので、是非確認してみてください。
【まとめ】キャンプの虫除け対策と最強おすすめグッズをご紹介
何日も前から準備をして、楽しみにしていた夏キャンプ。キャンプ道具を揃えて、キャンプ場を選び、バーベキュー(BBQ)等キャンプ料理のメニューを考えて。
せっかくのキャンプ絶対に成功させたいですよね!
虫に刺されてしまって台無しに…なんてことのないよう、正しい知識を身に付けて、しっかりと下準備でキャンプを楽しみましょう。