オガライトとは?特徴やメリット・デメリット、使い方など徹底解説!
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焚火が恋しいこの季節、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?焚火といえば、まず問題になるのが「何を燃やすか?」ということ。
焼き芋といえばイメージしやすい「落ち葉」やキャンパーにお馴染みの「薪」など、アウトドアに用いられる燃料も様々ですが、今回は今イチオシの固形燃料「オガライト」についてご紹介したいと思います。
「オガライトって、なに?」という方、ぜひ最後までおつきあいください。アウトドアシーンをはじめ、BBQや普段の料理にもおすすめな「オガライト」、知っておいて損はありませんよ!
オガライトとは?
オガライトは、おがくずを成形加工して作った木材固形燃料です。
木材を切断したり削ることで発生したおがくずを高温高圧でプレスし固めて棒状にしたものです。その歴史は古く、1920年代に研究開発が進み、1950年代には風呂の燃料として、それまでの薪に代わるものとして利用されるようになりました。その後、高度経済成長の進展に伴いオガライトの需要は急速に減少していくのですが、今、そのメリットが改めて注目されているのです。
形状は長さ30~50cm程度、太さ5㎝程度の棒状で、真ん中に直径1㎝程度の穴がくり抜かれています。まるで「ちくわ」のようなかたちが印象深いですね。
オガライトの特徴
次に、オガライトの特徴についてご紹介します。
1.素材と材質が均一
薪など天然の燃料と異なる最大の特徴がコレ。
加工燃料のため素材と材質が均一ですので、燃焼時間を計算して割ることで火にくべれば無駄使いを防ぐことができます。
2.加工のしやすさ
上記1と関連しますが、手で折れるほどの加工のしやすさも特徴です。
その加工のしやすさは、両手にオガライトを一本ずつ持って、互いに叩き合わせることで簡単に折ることができるほど。BBQ時の火起こし台、キャンプファイヤーの場所など、そのスペースの広さに応じてオガライトを折ってくべることで、どんな場所でもそのスペースを気にせず使用することができます。
3.形状が画一的なこと
成形された燃料のため、画一的な形状をしています。
箱の中に隙間なく詰めることができるので保管場所を取らず収納や持ち運びにも好都合といえるでしょう。
4.爆跳しにくいこと
「爆跳(ばくちょう)」とは、木材中の水蒸気が過熱により急激に膨張し、木材を破って外に出てくること。
オガライトは加工生成時に水分を抜け切るため、爆跳が起こりにくいといわれています。
オガライトを使うメリット
それでは、オガライトを使うメリットとは何でしょうか?
すでに述べた様々な特徴が、オガライトに大きなメリットをもたらしています。
1.火付きが良く火力が強いこと
まず、火付きが良く火力が強い点が挙げられます。
オガライトの原料に使われる針葉樹は水分や栄養分が通る孔(あな)が多く、この孔がオガライト燃焼時に酸素が通過する通り道となる結果、火付きの良さと火力の強さにつながっているわけです。
2.無駄なく使用できること
次に、使用したい分だけスポット的に火をくべることができる点にも注目です。
加工しやすくかつ素材が均一なため、使用時間を考慮して使いたいだけの量を折りとって火にくべれば、オガライトを無駄なく使うことが可能!
3.爆ぜにくく安全性が高い
安全性に優れている点もメリットです。
木炭を加熱すると、木炭内部の水分が急に膨張し炭が破裂することがあり、この現象を「爆跳(ばくちょう」といいいますが、破裂した炭のカケラは固く非常に鋭利なため、爆跳の際は大変危険です。
オガライトは炭ではないため爆跳は発生しないため、周囲に子供がいるキャンプ場でも安全です。
4.収納にかさばらない
薪のようにかたちが不均等でないため、箱にきっちりと収納することができ、その結果収納に場所をとらずスッキリと保管することができます。
キャンプ場への持ち込みにも便利です。
炭のケースにもすっきりと収めることができます。おすすめの炭ケースはこちらの記事をご覧ください。
5.購入してからすぐ使用できる
天然薪の場合、一定の乾燥期間が必要ですが、オガライトの場合はおがくずを高温高圧で成形加工しているため、すでに乾燥状態にあります。
購入後すぐ使用できる点はうれしいですね。
オガライトを使うデメリット
メリットばかりに見えるオガライトですが、デメリットもあるにはあります。
1.見栄えが悪い
ご覧のとおり、オガライトは四角形又は六角の棒状に穴の開いた、画一的な形状をしています。
成形加工したゆえの姿とはいえ、やや無機質、無風流な印象を与えるのは否めません。そのため、自然との一体感やワイルドさといった要素も求められるキャンプ場では見栄えが悪い、という感想を持つ方もいるのではないでしょうか。
2.販路が限られている
次に比較的、販売場所が限られているという点も挙げられるでしょう。
薪や木炭はキャンプ場でも購入できる場合が多いのですが、オガライトはホームセンターでしか購入できない傾向があります。
元々、オガライトは家庭向けに使用されていたという経緯も影響しているのかもしれません。この点、キャンプ場も改善していただけると大変助かるのですが…
インターネットで購入することも可能です。
Amazonで事前に準備しておくことをおすすめします。
オガライトの使い方
「オガライトの利点はわかった!でもどんなふうに使えばいいの?」そんな方のために、オガライトの使い方をご紹介します。
まずは着火方法についてです。ガスバーナーでも直接炙ることで着火が可能。しかし、着火するまでガスバーナーで炙り続ける必要があり、面倒という方は着火剤の使用がおすすめです。
着火剤を2~3本、中央に置きます。そして手で適度な長さに折ったオガライトを組み、着火剤に点火すだるだけでOK!
あとは勝手に着火剤の火がオガライトに移るのを待つだけです。
オガライトは、キャンプ場でのBBQはもちろん、炭化したあとはキャンプ場での焚火としても利用可能。
オガライトを炭化させた「オガ炭」という燃料もあるだけあって、炭化した後も2~3時間は燃えてくれますよ。
使用時の注意点
上記の「デメリット」で述べた事柄と重複するのですが、オガライトの短所は、燃焼時間が1~2と時間と短いこと。
そのため焚火などに利用するには「オガ炭」に変質するまで待たなければなりません。
次に、水分に非常に弱いことが挙げられます。水に濡れるとオガライトの原型が崩れ、元の素材である「おがくず」に戻ってしまい、使用できないことに。
急な雨に見舞われることもあるキャンプでの使用はもちろん、戸外でのBBQでも注意が必要ですね。
オガライトはどこで購入できる?
ところで気になるのがオガライトの販売場所ですが、最も一般的な場所としてはホームセンターが挙げられます。
ホームセンターでは、ストーブなどの暖房器具コーナーに設置されていることが多いようです。
そのほか、オンラインサイトでの購入も可能。オガライトは重量があるため、特にまとめ買いを希望する際は、自宅まで配送してくれるオンラインサイトの利用が賢いともかもしれません。
販路が限られている点が注意すべきポイントです。
事前にAmazonなどで購入し、家から持っていくのが最もおすすめです。
まとめ
初心者にもおすすめできる、今イチオシの燃料、「オガライト」のご紹介でしたが、いかがでしたか?
安価で使い勝手がよく、着火もしやすいオガライトは、従来の家庭向け用途のみならず、屋外でのBBQや焚火などのアウトドアシーンにもおすすめです。
アウトドアを楽しむには薪をはじめとする燃料の扱い方に慣れることが必要ですが、アウトドア経験の少ない方には、まずは扱いやすいオガライトがおすすめ。今回のご紹介がアウトドアを楽しむきっかけにしてもらえればこんなに嬉しいことはありません!
廃棄される運命にあるおがくずの有効活用にもつながる「オガライト」は環境にも優しい木製バイオマス燃料。上手に使って、地球にやさしいアウトドアを楽しんでくださいね。
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