【キャンパー必見】シームテープって?使い方からおすすめまで紹介
アイキャッチ画像出典:YNAK
テントやスタッフバッグなど、防水性製品の縫い目に貼られている「シームテープ」。浸水を防いでくれるだけでなく、防風機能も果たしてくれるため、特に悪天候のキャンプや登山では必需品です。
お持ちの愛用ギアに貼られているこのテープ、劣化したまま放置していませんか?剥がれたり割れたりすると機能を果たせないので、貼り替えが大事。そんなシームテープの使い方やおすすめ商品をご紹介します。
シームテープってなに?
参照:YNAK
シームテープとは、レインウエアやテントなど、防水素材の製品の縫い目に貼られているテープです。シームレステープ、シーリングテープと呼ぶこともあります。ゴアテックス(GORE-TEX)などのギアは、防水機能があっても縫い目には穴が空いているため、そこから水や風が侵入してしまいます。
そのため雨風の侵入を防ぐためのシームテープが貼られているのです。ただし、このテープが劣化して割れたり剥がれたりすると、防水・防風機能は果たせなくなり水漏れや隙間風の原因に。
愛着のあるアウトドアギア、せっかくなので長く使いたいですよね。定期的にチェックして、古くなったら新たに貼り直しましょう。
シームテープの魅力3選
ホームセンターやインターネットで手軽に手に入るシームテープですが、本当に必要なの?
と思う方もいるかもしれません。でもシームテープは、機能性、利便性ともに魅力がたくさん!
使用するメリットやポイントを押さえてくださいね。
キャンプギアを長持ちさせることができる
参照:GORE-TEX
テントやタープ、レインウエアなど、防水性のあるアウトドアギアは高額なものがほとんど。
浸水や隙間風が気になったら、ギアの買い替えよりもまず先にシームテープの状態をチェックしてみましょう。
ギア自体の素材よりもシームテープの方が劣化は早いので、防水性などの機能はテープの貼り替えだけで解決することが多いのです。テープが剥がれるなど劣化していれば、新たに貼り替えるだけで本来の機能が復活します。
防水
夏山は天気が急変することもあり、防水機能はキャンパーにとって絶対外せないポイントですよね。これからの時期は、普段使うレインウエアの防水性も気になるところ。
シームテープの魅力は何と言っても防水性です。縫い目に正しく貼ることで、雨漏りや浸水を防いでくれます。たまにテープの状態をチェックして、劣化していれば早めに貼り替えておきましょう。
貼り替えが簡単
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テープって簡単に貼り替えられるもの?手間がかかるのでは?
と面倒に感じたり不安に思ったりする方もいるかも知れませんが、心配ご無用!
シームテープでの補修は意外と手軽です。家にあるアイロンで簡単に貼り替えができちゃいます。商品もホームセンターやインターネットで安く手に入るので、お守りとして1つ持って置くと◎。
シームテープの気になるところ
そんな良いところ尽くしのシームテープですが、貼り方やメンテナンスを怠れば本来の機能を期待できないという残念な結果に…。
そこで、シームテープを使用する際の注意点を挙げてみたので、貼り替え前に必ずチェックしてくださいね。
貼りすぎは逆効果
シームテープが貼られているギアの多くは、ゴアテックスなど防水透湿性なのがほとんど。水を通さないが風通しはよく、内部が蒸れにくい素材で作られています。ここにシームテープを貼りすぎると、外に湿気が逃げていかないため蒸れの原因に。
せっかく防水のためにシームテープを貼っても、蒸れによって内部が湿ってしまっては逆効果です。また、たくさん貼ることで生地が暑くなり、ゴワゴワとした手触りになってしまいます。貼った分だけ重量も増えるため、ギア自体も重くなることに。必要な分だけを貼るよう心掛けましょう。
もちろん劣化する
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貼り直したシームテープも、当然劣化します。使用頻度により異なりますが、テープの寿命は3〜5年ほど。白色に変色してたり、割れたり剥がれたりしていたら、再び貼り直す必要があります。
少し手間ではありますが、貼り直せばまた防水機能が復活!
面倒がらず、きちんと手入れするようにしましょう。
シームテープの使い方
ここでは、シームテープの使い方を紹介していきます。シームテープの貼り替えに必要なものは、
- ウエットティッシュ
- はさみ
- 当て布
- アイロン
- アイロン台
以上の5つ。あとはシームテープさえ用意できれば、家庭にある物で手軽に貼り替えが可能です。
①シームテープを貼る箇所をきれいに
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貼る部分にゴミや砂、糸くずや水があると、シームテープの接着力が弱くなり、うまく貼ることができません。
まずはウエットティッシュなどでよく拭き、その後しっかりと乾かしてから貼りましょう。
②角を丸く切る
参照:YNAK
剥がれにくくするため、角を丸く切ります。この行程をするかしないかでテープの持ちが変わるので、お忘れなく!
③貼りたい場所にシームテープを置く
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この時点ではシームテープにまだ粘着力はありません。縫い目や傷など貼りたい場所の上にシームテープを置きましょう。
④当て布を置く
参照:山旅旅
アイロンをかける前に、布を必ず挟みましょう。直接アイロンを当ててしまうと、テープが溶けたり、アイロンにテープがくっついたりしてギアを傷めてしまう原因に。ハンカチや手ぬぐいなど、薄い布が1枚あれば十分なので、必ず布を用意してくださいね。
⑤まずは低温でアイロンを押すようにかける
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まずは120℃くらいの低温からアイロンをかけていきます。かけるときは、グッグッと10秒ほど押すように。ここで滑らせずにアイロンがけするのがポイントです。テープがくっつかなければ、徐々に温度を上げてみます。
上げすぎるとテープが溶けたり素材にダメージを与えてしまいかねないため、くっつかないからと焦って高温にしすぎることのないように気をつけましょう。
⑥くっついたら完成!
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接着できているか確認しながら進め、全部貼ることができたら完成です!
シームテープのおすすめ4選
ここでは、シームテープのおすすめ商品を紹介していきます!
YNAK(ヤナケー)3レイヤー トリコットシームテープ
サイズ:幅20mm×長さ30m、幅25mm×長さ20m、幅30mm×長さ20m
素材:ナイロントリコット生地
色:OD色、アーミーグリーン、グレー、ブラック、ブラックグレー、ブルーグレー、マットグレー
シームテープの定番ブランド、YNAKの商品です。幅は20〜30mmまで、カラーも7色展開があり、貼りたい場所のサイズや色に合わせて選べるのがポイント。
シフォンやエラスティック素材と比べると厚みがあり、ゴアテックスなど3レイヤーのレインウェアやウェーダー、ドライバッグの補修などに向いています。撥水加工されたテントの表面などへの接着はできませんが、幅広いアウトドアギアに使用できる優れものです。
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ) シームレステープ
サイズ:幅20mm×長さ20m
素材:ポリウレタン
色:マルチ
次に紹介するのは、プチプラなこちらの商品。コスパを重視したい方におすすめなシームテープです。長さ20mあるので、大抵のギアはこれで補修できます。物を選ばない透明色なので、お守りとして1つ持っておくのもアリですね。注意点は、ポリエチレン製クロスへの使用がNGなところ。熱により生地が溶けてしまう可能性があります。
ogawa(オガワ)シーリングテープ
サイズ:幅25mm×長さ10m
素材:ポリウレタン
色:透明
老舗テントメーカー、ogawaが出しているシームテープです。テントはもちろん、タープやザック補修にももちろん使用可能!
ノーブランド品と違って安心して使用できるのもポイント高いですね。こちらも透明色で、ギアの色を選ばず使用できます。
TMOX アイロン圧着式 3レイヤー適合 シームテープ
サイズ:幅20mm×長さ10〜15m
素材:トリコット/経編(たてあみ)素材
色:カーキ、グレー、ブラック、ホワイト
3レイヤー素材にぴったりなトリコット素材のシームテープです。値段も安く、長さも10〜15mと十分に使えてコスパ抜群。カラー展開は4色あり、大抵のギアをカバーできること間違いなしです。
厚みもあるため、他のシームテープと比べても丈夫なのがポイント。接着も強力なので、よく動かすレインウエアなどの補修に向いています。
まとめ
いかがでしたか?
意外と見落としがちな防水ギアの縫い目部分ですが、シームテープの貼り替えはとっても大事。
作業はとても楽にできるので、登山やキャンプ前にはギアの内側をチェックしてみてくださいね。
ギアの素材によって使用できるシームテープも異なるため、買う前に一度ギアの素材も見ておくことをお忘れなく。
これ1つで、アウトドアの快適さがぐっと上がること間違いなしです!