七輪火起こし

七輪の火おこしはこれで安心!構造から必要なアイテム、手順や注意点までまるごとガイド

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キャンプの雰囲気をぐっと高めるアイテムといえば、七輪です。しかし、火おこしは、キャンプ初心者には難しいと思っていませんか?今回は七輪の基本から、火おこしの際の注意点などをまとめてご紹介します。初心者の方は、とくに注目してください。

七輪のキホン

まずは、七輪の基本について、以下の項目に分けて解説していきます。不安な方は、ぜひ参考にしてみてください。

  • 名前の由来
  • 七輪の素材と構造

七輪という名前の由来

七輪という名前の由来

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七輪という名前の由来は、諸説あります。中でも一番有名なのは、「炭一升(約1.8リットル)で七回使えるほど経済的だ」という意味からとったという説。

昔から庶民の暮らしに根付いた道具であり、省エネルギーで扱いやすい調理器具として親しまれています。

七輪の素材と構造

七輪の素材と構造

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現代の七輪は、さまざまな素材で作られています。しかし、昔ながらの七輪は、本体は珪藻土という天然の土で作られているものが主流。珪藻土は、耐熱性や断熱性に優れている素材です。

七輪の構造は独特で、内部は筒状の空間になっているのが特徴。炭を入れる「火床(ひどこ)」と、下部の「吸気口」で構成されています。

まず、吸気口から空気が入っていき、炭の燃焼をサポートする仕組みになっています。一見シンプルですが、実は燃焼効率に優れた精巧な構造。「吸気口」から空気が入り、炭の燃焼を助ける仕組みです。

七輪の火おこし手順

ここでは、七輪で火をおこす際の手順をご紹介していきます。ぜひ参考にして、キャンプ飯作りに活かしてください。

必要な道具と準備するもの

準備するもの

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必要な道具は、以下の通りです。どれもキャンプ用品店や、インターネットショッピングで購入できるものばかり。道具をしっかりそろえることも成功の秘訣ですので、記事の内容をしっかりとチェックしてください。

  • 木炭(備長炭や黒炭など)
  • 着火剤(固形・ジェルタイプなどがある)
  • 古紙・新聞紙(着火補助用に使用)
  • 火おこし器(火おこしつぼでも可)
  • 着火ライターまたはチャッカマン
  • 軍手・トング(火傷防止と炭を扱うため)

失敗しない火おこしの手順

失敗しない火おこしの手順

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ここでは、失敗しない火おこしの手順を解説していきます。まず、火をおこす際には、風通しのいい、屋外で作業をするのが重要。また、周囲の安全を確保した上で作業を開始してください。

  • 火おこし器を用意する
    火おこし器の中に新聞紙をくしゃくしゃに丸めて下部にセット。その上に着火剤を置き、木炭を山形に積みます。空気の流れを確保するために、中央には空間をあけておきましょう。
  • 着火する
    チャッカマンや着火ライターなどで、新聞紙に火をつけて、下からしっかり熱を加えます。新聞紙が燃え上がり、着火剤が炭に火を移し、少しずつ炭が赤くなっていくのを確認してください。
  • 火が回るまで待つ
    炭の表面が白くなってきたら、火が内部まで回ったサイン。焦らず10分から20分ほどじっくり待つのがポイントです。
  • 七輪に炭を移す
    十分に火がついた炭を、トングで七輪の中に移し、火床に均等に並べてください。中央に火力が集中しないよう、炭を広げて配置するのがコツです。

火おこしをスムーズに行うポイントは空気の通り道

火おこしをスムーズに行うポイントは空気の通り道

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七輪の火おこしを成功させる最大のポイントは、空気の通り道を確保すること。初心者の方は、空気の通り道がうまく作れず、失敗する例がよくあります。炭は酸素がなければ燃えません。火起こし器でも七輪の中でも、炭をぎゅうぎゅうに詰めるのはやめましょう。中央にすき間を作るように積むのが、コツです。

また、吸気口をしっかり開けておくことで、燃焼が促進されるでしょう。火が安定するまでは、少し時間がかかる場合もあります。うちわなどを使って、緩やかな風を送りながら、じっくり育てましょう。

七輪を安全に使うための注意点

七輪を安全に使うための注意点

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七輪は屋外専用の器具。室内やテント内では絶対に使用しないでください。とくに、キャンプ場ではテントの中で使用したため、一酸化炭素が発生し、命に関わる事故が発生しています。また、七輪の下は非常に高温になるため、耐熱シートや石レンガなどを敷いて地面への熱対策を忘れずにするのも重要。

やけど防止のため、作業中は必ず大人が付き添い、子どもやペットが近づかないように気をつけてください。使用後は、完全に冷えるまで触れないようにし、火の後始末まで気を抜かないことが大切です。

消火方法も必ず知っておこう

七輪を使用する前に、消火方法を把握しておくことも重要です。消火方法を知らないと、当日に慌ててしまうため、しっかりと記事の内容をチェックしておいてください。

必要な道具

必要な道具

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消火に必要な道具は、以下の通りです。

  • 金属製の火消し壺(ふたがついているものがおすすめ)
  • 火バサミまたはトング
  • 耐熱手袋(やけどを防止するため)
  • 水(最終手段として、念のため用意しておく)

消火手順とポイント

消火手順とポイント

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ここでは、消火の手順とポイントをご紹介します。

  • 火消し壺を使う方法(おすすめ)
    七輪で使用した炭は、火消し壺に入れて自然消火させてください。まずは炭を一つずつトングで取り出し、フタつきの火消し壺に入れて密閉します。酸素が遮断され、炭は安全に鎮火。そのまま保管して再利用もできて便利です。
  • 水で消す方法(最終手段)
    時間がないときなどは、水を使って一気に消すこともできますが、炭がはねて火傷や飛び散りの危険があるため、なるべく避けてください。手順は、バケツに水を用意し、炭をゆっくりと沈めていきます。ジュッと音がしても油断せず、完全に冷えたかどうかを確認してから処分しましょう。
  • 自然放置はNG
    「放っておいたら消えるだろう」と、七輪をそのまま放置するのは大変危険。風で火の粉が飛んだり、可燃物に引火したりする可能性があります。禁止しているキャンプ場も多く、マナー違反になるため、必ず安全に消火しましょう。

まとめ

まとめ

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今回は、七輪を使った火おこしの方法をご紹介してきました。初心者の方にとっては、火おこしはハードルが高いでしょう。しかし、用具をそろえて手順をしっかり守れば、必ず火をおこせます。記事の内容を参考に、ぜひチャレンジしてみてください。

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