【雪山の強い味方】ワカンを徹底解説!おすすめ12選もご紹介
出典:Amazon
雪が降ると地域によっては歩行が困難になるほど積もる場所もあります。腰の高さまで積もってしまうと普通の靴で歩くのは難しいですよね。そんな時に役に立つのが「ワカン」や「スノーシュー」。
装着することで雪原や雪山など、雪の多い場所を移動しやすくする便利なアイテムなんです。そこで今回は、ワカンやスノーシューのメリットや装着方法、おすすめのアイテムを紹介します。
ワカンとは?スノーシューとの違い
この投稿をInstagramで見る
雪山などで役立つワカンとスノーシュー。どちらも雪上を歩きやすくするアイテムです。2つは呼び方が違うだけで同じアイテムと思われている場合があります。
ですが実際には違う道具で、簡単に説明するとワカンはスノーシューより小さめで軽く小回りが利きます。スノーシューはワカンより大きく重量がありますが、接地面がワカンより大きく、雪に沈みにくい構造になっています。細かく分けると違う道具なのですが、「ワカン、スノーシュー」とどちらも商品名に入っているものもあります。
ワカンのメリット
この投稿をInstagramで見る
ワカンのメリットは雪上が歩きやすくなることです。さらに細かく説明すると、ワカンは木々の多い雪山や倒木などで重宝します。スノーシューは接地面が大きく沈みにくい反面、狭い道や障害物のある場所に適していないことがあります。
こんな時こそスノーシューより小さく、小回りの利くワカンが便利なんです。浮力はスノーシューに劣りますがその分複雑な道に強く、アイゼンという爪の付いた靴と併用でき急斜面にも強いメリットがあります。対応できるシーンの多さもワカンのメリットと言えるでしょう。
ワカンの装着方法
この投稿をInstagramで見る
今回は特に有名なメーカー、エキスパートオブジャパン製ワカンの装着手順を例に説明します。
①リングの付いた紐を踏まないよう外側へずらし、ワカンに足を乗せる。
②かかと部の紐を足の甲に沿って反対方向へ引っ張り、外側からリングへ紐を通す。
③通した紐を足の甲に沿って右前部のリングに外側から通す。
④そのまま左前部のリングに外側から通す。
➄くるぶし部分にある留め具に通して仮固定。
⑥緩みが無いよう締めて調整完了。
他にも縄締めタイプやラチェット式もありますが、今回は付け方に慣れが必要なタイプのベルト式の装着方法を説明しました。
ワカンの選び方
山の環境に合わせる
何もない平坦な雪道ならスノーシューが適していますが、日本の雪山は倒木など障害物が多い傾向があるため、小回りの利くワカンが適している場合が多いです。ワカンは基本的に2種類あり、フレームが平らな「フラットフレーム」とつま先部分が反っている「ベントフレーム」に分けられます。
フラットフレームは裏返すとアイゼンと併用ができ、フカフカの雪の下にアイスバーンがあったり、岩場にしっかり爪を引っ掛けて滑らず進めます。
ベントフレームは先端が反っていて、雪による引っかかりがフラットフレームよりありません。そのためラッセル歩行という雪をかき分けながら進む時に重宝しますが、アイゼンとの併用は不可。険しい地形の雪山ならフラットフレーム、平坦な雪道の場合はベントフレームと環境に合ったフレーム選びがおすすめです。
素材で選ぶ
この投稿をInstagramで見る
ワカンはアルミやプラスチックなど、さまざまな素材があります。本格的な雪道での山登りは丈夫なアルミ製のワカンがおすすめ。丈夫で軽量、持ち運びも苦になりません。さらに軽量なプラスチック製のワカンもあり子ども用に販売しているモデルもあります。
重量はありますが丈夫さでトップクラスの金属製もあります。長く使いたい人は金属製も候補に入れてもいいですね。木製のワカンは丈夫なうえ、渋いデザインでコアなファンもいます。
着脱しやすさで選ぶ
この投稿をInstagramで見る
種類によって着脱の仕方も違います。ベルト式のワカンやワンタッチで固定できるラチェット式や、縄締めの結んで固定するタイプもあります。着脱のしやすさで選ぶならラチェット式がおすすめ。瞬時に装着できます。
おすすめのワカン12選
おすすめのワカンやスノーシューを12選紹介します。
さまざまなタイプがあるので、気になる商品があったらぜひチェックしてみてくださいね。
①EX’PERT OF JAPAN(エキスパートオブジャパン) HS(ハイスペック)スノーシューズ
サイズ:M / M(F)約41×18cm、L / L(F)約44×18cm
重量:M/M(F)約780g、L/L(F)約790g
素材:A6063アルミニウム合金(爪:ステンレス、バンド:ナイロン)
フレーム::ベント、フラット
留め具:バンド式
知る人ぞ知る、EX’PERT OF JAPAN(エキスパートオブジャパン)の商品。とても信頼性のあるメーカーでどんなシチュエーションにも対応できます。フラットフレームとベントフレームどちらのタイプもあるので雪山の地形に合った方を選ぶといいですよ。
軽くて頑丈、数あるワカンの中でもトップクラスのスペックを誇る逸品です。
②コンパル(COMPAL) アルミかんじき M 収納袋付
サイズ:約21×53cm
重量:約1,700g
素材:アルミ
フレーム:ベント
留め具:ラチェット式
コンパルの軽量アルミかんじき。どちらかというと平地向きの商品です。靴のみだと腰まで埋まるような雪道でもこれを装着することで埋まらず進めます。ラチェット式で簡単に装着でき、よほどのことがない限り外れることはありません。収納袋付で使わない時は収納して持ち運べます。
③キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) CS スノーシュー
サイズ:M:27インチ、約68cm
重量:約2,100g
素材:ベース:ポリエチレン、フレーム・リベット・クランポン:アルミニウム、バックル:スチロール、ラチェットベルト:プラスチック、ビンディングベース:エラストマー、ビンディング固定ベルト:ハイパロン(合成ゴム)
フレーム:-
留め具:ラチェット式
低コスト、高品質が売りのキャプテンスタッグの商品です。大きめなので障害物の多い場所や狭い場所には向きませんが、平地ならおすすめの一品。接地面が大きくフワフワの雪でも沈まずに歩けます。
ハイキングやワカサギ釣りに使えたりシチュエーションが合えばかなり便利なアイテム。キッズサイズもあるので子ども用と一緒に冬のアウトドアを楽しめます。
④コンパル 雪国かんじき ひも締め
サイズ:約34×23cm
重量:約500g
素材:籐材・ポリエチレン繊維
フレーム:フラット
留め具:縄締め
味のあるデザインのわかんじき。縄締めなのでどんな靴にもしっかり固定できます。とにかく軽く歩きやすいと評判の一品。ベルト式もありますが、ゴム劣化を考慮するならこちらのかんじきはおすすめです。そして何よりコストパフォーマンスの高さも人気の1つ。
急斜面の地形には合いませんが、森や林など狭いシチュエーションで活躍できるアイテムです。
⑤コンパル 雪国かんじき ワンタッチ式
サイズ:約34×23cm
重量:約705g
素材:籐材、ポリエチレン繊維、天然ゴム
フレーム:フラット
留め具:ゴムバンドワンタッチ式
こちらはゴムで固定するタイプのかんじき。素材は頑丈な藤材を使用、長靴などさまざまな履物にフィットしワンタッチで装着可能です。昔ながらのデザインを気に入って購入する人も。
平地での作業を楽にしてくれる便利アイテム、アウトドアから除雪作業はもちろん、倒木などのある雪山の林道もずんずん進めます。スノーシューほどの浮力はありませんが、小さくて軽量なので持ち運びも簡単なメリットもあります。
⑥[立山かんじき工房] 和かんじき 立山かんじき (大)
サイズ:約39×26cm(使用目安:男性登山靴)
重量:約900g
素材:本体:地元産マンサクの根元木、ツメ:ナラ材、縄:マニラ麻
フレーム:フラット
留め具:縄締め
粘り気のあるとても頑丈なマンサクの根本木を素材に使った大きめのかんじきです。縄はマニラ麻を使用、水が染み込むと縄が張り緩みを無くしてくれます。風情あるデザインと、高い耐久性がユーザーの支持を得ている人気の一品。飾り物としても喜ばれています。
専用の油、「アマニ油」を塗ることでカビ防止&雪が付きにくくなります。長く使用したいならこまめなメンテナンスを心がけましょう。
⑦かんじき丸 OD-1001 セキカワ
サイズ:約40×20cm
重量:約800g
素材:フレーム :アルミニウム合金、ベルト:ナイロン製、スバイク・バックル・丸カン:ステンレス製
フレーム:-
留め具:ベルト式
約800gのアルミ製かんじきです。軽くて丈夫、雪山だけでなく泥など足のとられるシチュエーションでスムーズに歩けます。ベルト式なので長靴にもしっかり固定。スパイク付きで滑りやすい場所でも安心して使用できます。
⑧ベルモント(Belmont) PI 雪ッ子チャンカンジキ
サイズ:長径/約34×短径/約23cm、使用可能靴幅/約11.9cmまで
重量:約650g
素材:本体/ポリエチレン、バンド/エラストマー
フレーム:フラット
留め具:ベルト式
ベルモントのプラスチック製ワカン。ワンタッチで着脱できるので子どもにおすすめの商品です。軽いうえに滑り止めのゴムバンドもついています。本格山登りとまではいきませんが、除雪や雪遊びなどにぴったり。ゴムバンドが短めなので長靴ではなくブーツとの併用がおすすめ。接地面が大きいので積雪の多いシチュエーションでの利用が適しているアイテムです。
⑨ベルモント(Belmont) PI スノーウォーク(ゴムバンド付き)
サイズ:長径/約36×短径/約19cm
重量:約560g
素材:本体/ポリエチレン、バンド/エラストマー、フック/ポリカーボネイト
フレーム:フラット
留め具:ゴムバンド式
ゴムバンドとベルトバンドの2タイプあるワカン。560gと軽量で子どもにもおすすめです。ゴムバンドはやや短めなため大きい靴で使用する場合はかなりきついため装着には注意が必要。強度も山登り専用の本格的なワカンには劣りますが、積雪の少ない地域でならぴったりのアイテムです。
⑩ベルモント(Belmont) PI スノーウォーク(ベルトバンド付き)
サイズ:長径/約36×短径/約19cm
重量:560g
素材:本体/ポリエチレン、ベルト/ポリプロピレン
フレーム:フラット
留め具:ベルト式
こちらはベルトバンド式のベルモントのワカンです。ゴムバンドよりも強度があり、ベルト式なので長靴に着用できますが、しっかり固定するには慣れが必要かもしれません。
雪山でも障害物の無い平地なら問題なく使えます。ラッセル歩行が必要な積雪でもこれを使うことで足を取られることなく進めるでしょう。値段も安く除雪作業にもおすすめです。
⑪ベルモント(Belmont) PI-5050プラスチック爪付カンジキ(アユムクン)
サイズ:長径/約38.5×短径/約22.5cm
重量:約840g
素材:本体/ポリカーボネイト、バンド/PP、金具/ステンレス
フレーム:フラット
留め具:ベルト式
プラスチック製ベルト式ワカンです。除雪作業や雪道の散策におすすめ。軽く装着も簡単なので初心者向けというレビューもあります。アルミ製ワカンには劣りますが、傾斜の無い雪山ならこのワカンでも進めるでしょう。
耐久性は高くはありませんが安くてお手頃な商品です。
⑫コンパル プラ・かんじき ワンタッチ式
サイズ:約17×38cm
重量:約550g
素材:ポリプロピレン、ナイロン
フレーム:フラット
留め具:ワンタッチベルト式
ワンタッチ式で簡単着脱仕様のワカン。雪をしっかり掴む格子状の底部に金属スパイク付きで氷の上でも安心です。ナイロンのベルトは調整ができ、靴を確実に固定します。
プラスチック製ですがなかなかの剛性を誇り、雪山の登山で使ったというレビューもちらほら。ですが本格登山仕様ではないので、使うなら除雪や平地の歩行におすすめです。
まとめ
この投稿をInstagramで見る
ワカンの選び方やおすすめの商品を紹介しましたが、いかがでしたか?ワカンやスノーシューは積雪の多いシチュエーションではとても重宝するアイテムです。
本格的な雪山の登山では命を左右することもあります。フレームの形や留め具なども商品によって違いがあります。もしワカンの購入を考えているなら、雪山の地形、用途に合ったものを選びましょう。